「子どものプログラミングの習い事って、どんなものがあるの?」
「子どもにプログラミングの習い事をさせて、本当にメリットってあるの?」
「プログラミングの習い事を選ぶポイントってあるのかな?費用はどれくらいなんだろう?」
子どものプログラミング関係の習い事には、おおまかに「初心者向け」と「やりたいことが決まっている、専門色の強いもの」の2通りあります。
このページでは、子どものプログラミングの習い事として以下の内容をお伝えしていきましょう。
このページでわかるプログラミングの習い事のこと
- プログラミングの習い事7個
- プログラミングの習い事のメリットデメリット
- プログラミングの習い事を選ぶポイント4個
順番に見ていきましょう。
プログラミングの習い事7個
冒頭でもお伝えしましたが、プログラミングの習い事にはおおまかに以下2通りの分け方があります。
- プログラミング初心者向け(プログラミング言語メイン系・ロボットプログラミング系・STEAM教育系)
- やりたいことが決まっている子向け(アプリ開発系・動画や音楽などの編集系・3Dプリンターなどを使った完全モノづくり系)
「やりたいことが決まっている子向け」のほうが、専門性が強いのが特徴ですね。
似たテーマとして、「プログラミング教室の選び方」をまとめた記事もあります。こちらもぜひ参考になさってください。
では2通りの分け方をもとに、7個の習い事を解説していきましょう。
「初心者向け1」プログラミング言語メインならScratchなどを使った教室
初心者で、何を作りたいのかはっきり決まっていない子なら、プログラミング言語をメインにした習い事があります。パソコン上で完結する習い事ですね。
といっても、いきなりテキストのプログラミング言語は使いません。Scratchなどのビジュアルプログラミング言語から、プログラミングの基礎を養っていきます。
Scratchの解説記事はこちら。
視覚からプログラミングを学ぶことで、ロボットプログラミングや、その後テキストの言語を学ぶときの基盤になります。
ところで、「パソコンの操作方法が分からないけど、まずはパソコン教室に行かせなくていいの?」と思われるかもしれませんね。
大人ではなく子どものうちなら、パソコン教室よりもプログラミング教室のほうに通ったほうがいいでしょう。パソコン操作もまとめて教えてくれます。
Scratchを導入している教室として、「コードキャンプキッズ」がありますね。「Scratchプログラミングコース」では、Scratchでプログラミングの基礎を学習後、本格的なコーディングを身に付けていきます。紹介記事はこちら。
「初心者向け2」ブロック好きならロボットプログラミング
「ブロックが好き」「ロボットの組み立てが好き」な子なら、ロボットプログラミングがあります。
ロボットプログラミングは、パソコン上だけで終わらないため、「三次元でイメージを具現化しやすい」利点がありますね。プログラミングにロボットが組み合わさることで、一気に二つのことが身に付くイメージです。
ロボットプログラミングは、プログラミング系の中でも特に多く、教室を見つけやすいのも魅力。これまでにも多数紹介してきているため、ぜひ参考になさってください。
レゴでおなじみ、「レゴスクール」の紹介記事はこちら。
アーテックブロックを使った、「エジソンアカデミー」の紹介記事はこちら。
高いレベルの学びができる、「クレファス」の紹介記事はこちら。
口コミの評価が高い、「LITALICOワンダー」の紹介記事はこちら。LITALICOワンダーでは、「ロボットクリエイトコース」でロボットプログラミングを扱っています。
通信講座の「Z会のプログラミング講座 with LEGO(R)Education」の紹介記事はこちら。レゴ社製のロボットを使っています。
「初心者向け3」特に決まっていない、幅広く学ぶならSTEAM教育系
初心者向けで幅広く学びたい子なら、「STEAM教育系」があります。
プログラミングに必要な考え方として、「論理的思考や表現力を身に付ける」というものがあります。ロボットやプログラミングも大事なのですが、STEAM教育系では「アート」の考え方も組み込まれており、表現力を磨く要素も入っているのが特徴ですね。
子どもに「広い考え方を持ってもらいたい」という方におすすめです。
STEAM教育についてはこちらをどうぞ。
STEAM教育を扱った、「First STEAM」の紹介記事はこちら。
LITALICOワンダーの思想はSTEAM教育が影響しています。ぜひこちらも参考になさってください。
「やりたいことが決まっている1」スマートフォンやWebアプリ開発、Webページ制作系
「やりたいことが決まっている」子なら、スマートフォンやWebのアプリ開発、Webページ制作系といった習い事がありますね。アプリの開発などを通じて、自分の創造力を養っていけます。
はじめは、Scratchなどビジュアルプログラミング言語を通じてプログラミングの土台作り、その後、専門的なことを学んでいきます。プログラミング経験者だと、コーディングの基本習得からはじめていきますね。
Webアプリ開発やWebページ制作を扱っている教室として、LITALICOワンダーの「ゲーム&アプリプログラミングコース」があります。こちらのコースは、ゲーム開発とiPhoneのアプリ開発を兼ねているのが特徴。
「TENTO」ではScratchでプログラミングに触れた後、テキストでプログラミング言語を学習、最終段階でアプリ開発などをします。
「やりたいことが決まっている2」YouTuberなど動画や音楽の編集系
動画や音楽の編集系も、「やりたいことが決まっている」子におすすめの習い事です。近年では、YouTuberに憧れる子どもが増えてきたこともあり、編集系の需要が高まっていますね。
動画の編集には、音や文字(テロップなど)の入れ方、言葉選びなど、さまざまな技術が必要。「動画編集の技術」だけでなく、「相手に伝える技術」も身に付けられるのも魅力。
動画編集系の習い事では、「キッズ・プログラミング KIDSPRO」の「キッズYouTuber育成講座」があります。こちらの教室は、教材の種類が豊富なのが魅力ですね。
「やりたいことが決まっている3」ゲーム好きならゲームプログラミング系
「自分でゲーム開発してみたい」と決まっている子なら、ゲームプログラミング系の習い事があります。いわゆるゲーム開発ですね。ゲーム好きな子ならぜひおすすめです。
ゲーム開発では、「Unity」というゲーム開発専用のエンジンの使い方や、プログラミング言語のC#を学ぶ必要があります。
ゲーム開発を扱う教室として、コードキャンプキッズの「Unityプログラミングコース」がありますね。こちらのコースでは2Dと3Dのゲーム開発を学べます。
LITALICOワンダーの「ゲーム&アプリプログラミングコース」では、ゲーム開発と同時に、iPhoneのアプリ開発を兼ねています。
「やりたいことが決まっている4」3Dプリンターなどオリジナルものづくり系
アプリやロボット系などの習い事をお伝えしてきましたが、3Dプリンターなどを使ったオリジナルものづくり系の習い事もおすすめです。
ロボットやアプリに留まらず、「もっとオリジナルの物を作りたい」子におすすめですね。「何か物を作りたい!」という気持ちを応援してくれるでしょう。
扱っている教室として、LITALICOワンダーの「デジタルファブリケーションコース」があります。こちらは、3Dプリンターやデジタル工作機器などを使用していますね。LITALICOワンダーは幅広いコースをそろえています。
キッズ・プログラミング KIDSPROでも、3Dプリンターを扱っています。ぜひ参考になさってください。
プログラミングの習い事は無駄?メリットとデメリット解説
ここまでプログラミングの習い事についてお伝えしてきました。しかし、「本当にプログラミング系の習い事をさせて、意味があるんだろうか?」と思われている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの章では、プログラミングの習い事に関するメリットとデメリットをまとめました。
プログラミングの習い事のメリット3個
プログラミングの習い事のメリットを3個にまとめました。
- プログラミング的思考が身に付く
- パソコンやタブレットの操作が身に付く
- 時代に特化した仕事ができる
「プログラミング的思考を身に付けること」は、小学校のプログラミング教育の目的です。プログラミング的思考については、こちらの記事を参考になさってください。
メリットから、プログラミングの習い事は、「子どもの思考方法」「パソコンなどの操作方法」「将来の仕事選び」に影響を与えるものとお分かりいただけるのではないでしょうか?
プログラミングの習い事のデメリット3個
プログラミングの習い事のデメリットを3個はこちら。
- 視力の低下が早く進む可能性がある
- 費用捻出があり、家庭によっては負担になる
- スケジュールなど子どもの負担になる可能性がある
プログラミングの習い事のデメリットは、大きく分けて「目への悪影響」「お金」「精神的負担」ですね。
目への負担は親が注意してあげる必要がありますが、お金と精神的負担は、どの習い事をしていても同じことがいえるでしょう。
どこまでのお金が出せるか、また子どもの体調管理にはくれぐれも注意してあげましょう。
プログラミングの習い事を選ぶポイント4個
この章では、プログラミングの習い事を選ぶポイントを4個お伝えしましょう。
【何歳から?】プログラミング学習なら7~8歳からがおすすめ
プログラミング学習をはじめるなら、一般的に7~8歳(小学1、2年生)からがおすすめですね。心理学者ジャン・ピアジェが唱えた「ピアジェの認知発達論」によると、「人は7~8歳あたりから論理的に物事を考えられるようになる」とあります。
ちなみにSTEAM教育系で紹介した「First STEAM」だと、4歳からでも通えますね。こちらはプログラミングの理論重視ではありませんが、体験や表現などを重視してくれます。
子どもの「目」にはくれぐれも注意!
習い事のデメリットでも触れましたが、子どもにプログラミングの習い事をさせる際には、子どもの「目」に注意してあげてください。
近年スマートフォンなどの影響から、子どもに近視が増えていることをご存じでしょうか?子どもは大人よりも近視が進みやすく、大人になってメガネやコンタクトレンズを手放せない生活になりかねません。
また、子どものころから長時間スマートフォンを見続けていると、斜視になる可能性も高くなります。子どもがまだ小さなときは、長時間タブレットなどを使わせないようにしてあげてください。
電子機器を使わずにプログラミングに触れられるキットとして、「プレプロ」があります。ぜひ参考になさってください。
紙を使ったプログラミングドリルもおすすめです。
【費用は?】約1万円以上と見ておこう
プログラミングの習い事の費用は、月々約1万円以上と見ておきましょう。
ロボットプログラミング教室で直接通うのなら、初期費用(入会金や機器利用料)も考慮しておきましょう。初期費用は約3万円といったところです。
他にも、教室によっては交通費やイベント参加代などもかかるため、どれくらい出せるのか算出しておきましょう。それらに合わせて、近場の教室にするか、もしくはオンラインにするかなど決めるといいですね。
【オンラインか直接通うか?】状況に合わせて判断しよう
費用の話でも登場しましたが、教室によってはオンラインか直接通うか選べます。どちらにするかは、状況によって判断しましょう。
オンラインのメリットには、「交通費が発生しない」「地域などによる教育格差を埋めることができる」などがあります。コロナ禍によって、オンラインを優先するプログラミング教室が増えているのもいいですね。
直接教室に通うメリットには、「教室の雰囲気を味わえること」「講師に直接質問できる」などがあります。一緒に学ぶ子たちから刺激を受けることで、モチベーションアップにもなりますね。
どちらも状況に合わせて選べるため、家庭内で相談して決めるといいでしょう。
子どもの「好き」を尊重することが大事
プログラミングの習い事をお伝えしましたが、一番大事なのは子どもがその習い事を「好き」であることです。
もちろん、子どもの「好き」を見つけるために、いくつか習い事をさせてみるのはいいことです。しかし明らかに「興味を示さない」「嫌がっている」ことを無理やりさせると、今後のプログラミング学習にも悪影響が出かねません。
何が好きなのかは人によって違います。しかし「好き」をおろそかにはできません。「好き」なだけで、どんなに大変なことでも乗り越えられる可能性が高いのですね。
親の押し付けた習い事ではなく、ぜひ子どもの「好き」な習い事させてあげてください。
【まとめ】子どもの目的に合った習い事を選ぼう
プログラミングの習い事についてお伝えしてきました。最後に、お伝えしてきた内容をまとめましょう。
- プログラミングの習い事には、「初心者向け」と「やりたいことが決まっている子向け」とある
- 初心者向けには、プログラミング言語メイン系・ロボットプログラミング系・STEAM教育系とある
- やりたいことが決まっている子向けには、アプリ開発系・動画や音楽などの編集系・3Dプリンターなどを使った完全モノづくり系とある
- プログラミングの習い事のメリットとして、「プログラミング的思考が身に付く」などがある
- プログラミングの習い事のデメリットとして、「視力の低下が早く進む可能性がある」などがある
- プログラミングの習い事を選ぶポイントとして、「年齢は7~8歳からがおすすめ」などがある
プログラミングの習い事は、ぜひ子どもの目的に合った習い事を選びましょう!