「子ども向けプログラミングアプリってどんなのがあるの?」
「無料の子ども向けプログラミングアプリを教えて」
近年、プログラミングに注目が集まっていることもあり、大人だけでなく子ども向けプログラミングアプリも登場しています。
レベルが高くなると有料になりますが、お試しや初心者の方は無料のアプリを使ってみるといいでしょう。
こちらの記事では、子ども向けプログラミング教材や教室を紹介しています。ぜひ参考になさってください。
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子ども向けプログラミング教材おすすめ5選!完全無料で自宅学習が可能
記事・ニュース
-プログラミング, プログラミング教室, プログラミング教材, 小学生
今回は子ども向けプログラミングアプリについて、以下の内容をお伝えしていきましょう。
このページでわかる子ども向けプログラミングアプリのこと
- 子ども向けプログラミングアプリおすすめ6選
- 子どもがプログラミングをアプリで学ぶメリット3個
- 子どもがプログラミングを学ぶと身につく能力3個
- プログラミング教育で親が注意するべき点
順番に見ていきましょう。
子ども向けプログラミングアプリおすすめ6選
子ども向けプログラミングアプリの中で、人気順に6選解説しましょう。
- シンプルで使いやすい「Viscuit」
- ピタゴラスイッチを作れる「ピタゴラン」
- 創造力を磨こう「Springin'」
- パズルゲームでロボットを導く「LightBot」
- 幼児向けScratch「ScratchJr」
- ポッキーでステージを作ろう「GLICODE MAKER」
順番に見ていきましょう。
1.シンプルで使いやすい「Viscuit」
画像出典:ビスケット viscuit | コンピュータは粘土だ!!
「Viscuit(ビスケット)」とは、ビジュアルプログラミング言語を使った幼児向けのアプリです。文字を使わないため、まだ文字の読めない子や未就学児向けで、無料で使えます。
Viscuitの特徴は、自分で絵を描き、「メガネ」という2つの円の形をしたツールで絵に動きを付けられること。描いた絵とメガネでプログラミングができる仕組み。
またViscuitは、あえて見本となる絵を入れておらず、直線も描けない作り。これには、子どもが「自分の絵と比較して、子どもの自己肯定感を損なわないようにするため」という意図があるためですね。
シンプルで使いやすく、自分で絵を描く楽しみとプログラミングのおもしろさが同時に味わえるアプリです。
Viscuitのアプリのダウンロードはこちら。
App Store(iOS)/Google Play(Android)
Viscuitの公式サイトはこちら。
Viscuitを導入している子ども向けプログラミング教室、「First STEAM」の紹介記事もぜひご覧ください。
2.ピタゴラスイッチを作れる「ピタゴラン」
画像出典:ピタゴラン 紹介ムービー
「ピタゴラン」とは、NHKのEテレでおなじみ、「ピタゴラスイッチ」を作れるアプリです。対象年齢は3歳からで、無料(一部有料)で使えます。
ピタゴランの特徴は、端末の画面を指でなぞると経路ができ、経路をタップしていくと仕掛けを設置できるというもの。
仕掛けはドミノに滑り台、階段や積み木など多数あり、自由に選べます。ピタゴラスイッチと同じく、ボールがゴールに着けばクリア。
実際の動画はこちらをどうぞ。
ピタゴランが面白いのは、ボールがゴールにたどり着かずに失敗してしまうことがあること。失敗を経験させることで、子どもにトライアンドエラーを身に付けさせる狙いがあります。
ピタゴランのダウンロードはこちら。
App Store(iOS)/Google Play(Android)
3.創造力を磨こう「Springin'」
画像出典:Springin’(スプリンギン)| 創造的プログラミングアプリ
「Springin'(スプリンギン)」とは、あらかじめ決められた機能を持ったアイコンで、描いた絵にプログラミングをするアプリです。文字を使わないビジュアルプログラミング言語ですね。対象年齢は4歳からで、無料で使えます。
例えば、「ボールを転がすゲーム」を作るとしましょう。Springin’では、描いたボールを固定する「ピン」、転がす「回転」、落ちるための「重力」などの設定をしていきます。
またSpringin'では、作った作品のアップロードや、他ユーザーの作品をアプリ内専用の「コイン」で売買できます。コインは本物のお金ではありませんので安心ですね。
工夫次第でいくらでも創造力を磨けるアプリです。
Springin'のダウンロードはこちら。
App Store(iOS)/Google Play(Android)
Springin'の公式サイトはこちら。
Springin’(スプリンギン)| 創造的プログラミングアプリ
4.パズルゲームでロボットを導く「LightBot」
画像出典:LightBot 公式サイト
「LightBot(ライトボット)」とは、ロボットをゴールまで導くパズルゲームです。海外のアプリですが、日本語にも対応しているため、安心して使えます。
遊び方は、アイコンのパズルを組み合わせて、画面のロボットを動かすというもの。画面の全ての青いタイルに明かりを灯せばクリア。
プログラミングの「ループ」や「条件分岐」などが組み込まれており、楽しみながらプログラミングに触れられます。
なお、LightBotはオリジナル版として「Lightbot : Programming Puzzles」と「Lightbot Jr」があります。ダウンロードできるところは複数ありますが、まずは「Lightbot : Code Hour」がおすすめ。
「Lightbot : Code Hour」だと無料で使えて、対象年齢は4歳からです。「Lightbot : Code Hour」のダウンロードはこちら。
App Store(iOS)/Google Play(Android)
LightBotの公式サイトはこちら。
5.幼児向けScratch「ScratchJr」
画像出典:スクラッチジュニア - ホーム
「ScratchJr(スクラッチジュニア)」とは、「Scratch(スクラッチ)」の幼児向け版です。対象年齢は5歳から7歳で、無料で使えます。
Scratchとの違いは、幼児向けということもあり、漢字は使われずにひらがなが使われていること。矢印や人などのアイコンで、対象物を操作できます。
「Scratchを使おうと思っていたが、まだうちの子には難しいかも」という方には、まずはScratchJrから使ってみるといいですね。
ScratchJrについてはこちらの記事もご覧ください。Scratchとの違いを詳しく解説しています。
ScratchJrのダウンロードはこちら。
App Store(iOS)/Google Play(Android)
ScratchJrの公式サイトはこちら。
6.ポッキーでステージを作ろう「GLICODE MAKER」
画像出典:GLICODE MAKER(グリコードメーカー)|グリコ
「GLICODE MAKER(グリコードメーカー)」とは、ポッキーでプログラミングを学べるアプリです。対象年齢は4歳以上で、無料で使えます。
GLICODE MAKERの前シリーズ、「GLICODE(R)(グリコ―ド)」では、キャラクターをプログラミングで動かし、ステージをクリアしていくというものでした。
GLICODE(R)についてはこちらをご覧ください。
(GLICODE(R)の紹介内部リンク 「プログラミングアプリ小学生向け6選!無料ダウンロードOK、パソコン対応もあり」)
GLICODE MAKERでは、そのGLICODEで登場するステージを作っていきます。
ステージは、「じめん」「岩」「木」「ベルトコンベア」「こおり」といったブロックを置くことで作成可能。
キャラクターの操作にポッキーを使い、ポッキーの置き方によって、「繰り返し」「場合分け」などの命令ができます。
またポッキーを置くには、「タッチモード」というアプリ上のポッキーを動かす方法、「カメラモード」という本物のポッキーを使う方法とあります。
かわいいキャラクターやお菓子と、楽しいことを詰め込んだようなアプリです。ポッキーを買ったついでに遊んでみてはいかがでしょうか?
GLICODE MAKERのダウンロードはこちら。
App Store(iOS)/Google Play(Android)
GLICODE MAKERの公式サイトはこちら。
子どもがプログラミングをアプリで学ぶメリット3個
ここまで、子ども向けプログラミングアプリをお伝えしてました。この章では、子どもがプログラミングアプリで学ぶメリット3個をお伝えしましょう。
- 場所や時間に縛られない
- 無料で使える(あるいは安い)
- ゲーム感覚で学習できる
順番に見ていきましょう。
1.場所や時間に縛られない
アプリを端末にダウンロードすれば、場所や時間に縛られることなく使えます。端末を持ったまま寝転んでアプリを使ってみたり、気分転換で場所を変えて学習したりもできますね。
また紙とペンや、デスクトップパソコンを使った学習は場所を取りますが、アプリなら端末一つあればいいためお手軽。道具が少なくすみます。
アプリだと、いつでもしたいときにプログラミング学習できます。
2.無料で使える(あるいは安い)
プログラミングアプリには、無料あるいは安いものが多いのも魅力。子どものプログラミング学習に「お金をかけるのが難しい」「どれくらいお金をかけたらいいのか分からない」という家庭にもおすすめです。
また無料アプリだと、「お試し」で使えるため、失敗や無駄な出費が少なくてすむのもメリットです。
ただ学習のレベルが上がると、有料でないと学べない部分が出てきます。学習の初歩として、無料アプリを活用してみるといいでしょう。
3.ゲーム感覚で学習できる
「勉強机で集中して勉強するのが苦手」という子もいるのではないでしょうか?アプリだと、飽きやすい子でもゲーム感覚で学習できます。
スマートフォンやタブレットからだと指でタップしながら使えるため、遊びながら学んでいる気分になれるでしょう。
「勉強している」という感覚があると、かえって頭に入ってこないことがあります。アプリだと、アニメーションやゲームなどで、楽しみながらプログラミングに触れられるでしょう。
子どもがプログラミングを学ぶと身につく能力3個
子どもがプログラミングを学ぶことで身に付く能力もまとめました。
- プログラミング的思考、論理的思考力が身に付く
- 自分の考えを伝える力が身に付く
- ITリテラシーが身に付く
順番にお伝えしましょう。
1.プログラミング的思考、論理的思考力が身に付く
プログラミングを学ぶことで、プログラミング的思考や論理的思考力が身に付きます。プログラミング的思考とは、「自分の意図する活動のために、手順を効率良く論理的に考えられる力」のことです。
プログラミング的思考と論理的思考力については、こちらの記事を参考になさってください。
プログラミング的思考と論理的思考力は、文部科学省でもプログラミング教育の目的とされています。
プログラミング教育の目的については、こちらを参考になさってください。
実際にプログラミングの成績の良かった学生は、文章作成で「『論理力』と『言語能力』が高かった」という研究結果があります。
この研究結果では、明確な因果関係がハッキリとはしていません。しかしながら、プログラミング学習することで考える力が底上げされると考えていいでしょう。
2.自分の考えを伝える力が身に付く
プログラミングを学ぶことで、相手に伝える力が身に付きます。
子どものプログラミング教室は、「プログラミングを学ぶ」だけではなく、社会性の教育に力を入れているところも多いです。例えばプレゼンテーション講座などで、皆の前で発表することがありますね。
またプログラミングと同時に語られるのが「STEAM教育」でしょう。文部科学省ではSTEAM教育について、「各教科の学習を通じて実社会での課題解決に生かしていく」と、述べられています。
STEAM教育については、こちらを参考になさってください。
人は他人と関わらずに生きていくことはできません。伝える力を身に付けることで、子どもは他人との関わり方を学べるでしょう。
3.ITリテラシーが身に付く
プログラミングでは、ITリテラシー(ICTリテラシー/デジタルリテラシー)も身に付きます。ITリテラシーとは、「パソコン操作や、インターネットを通じた情報技術を扱う力」のことです。
ITリテラシーについては、こちらの記事を参考になさってください(リンク先ではICTリテラシーについて解説)。
もしITリテラシーが低いとどうなるでしょうか?情報の漏えいや不謹慎なことをSNSでつぶやくなど、いわゆる「炎上」させてしまう可能性がありますね。他にも、犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
ITリテラシーを身に付けることは、自分の身を守ることにもつながります。
子どものプログラミング教育で親が注意するべき点
ここまで子ども向けプログラミングアプリについてお伝えしてきましたが、プログラミング学習には親が注意すべき点もあります。
使用時間は制限を設けること
子どもがプログラミングアプリを使うときは、使用時間に制限を設けましょう。なぜなら、スマートフォンやパソコンなどは、目に良くないためです。
子どもの目は大人よりも近視が進みやすく、斜視になる可能性もあります。アプリでは、長時間集中して画面を見る必要が出てくるため、目への影響は避けられません。
子どもがアプリを使う際は、「5分画面を見たら5分休憩させて、遠くの物を見る」など、使い方を制限するといいでしょう。
アプリを使うときは親と一緒に使うこと
子どもがプログラミングアプリを使う際には、親と一緒に使うことをおすすめします。なぜなら、スマホ依存症になる可能性があるためです。
実際に、親が子どもから目を離した隙に「短期間でデータ通信量を使い果たしていた」「知らないLINEグループに入っていた」などの例があります。SNSを通じて犯罪に巻き込まれたケースも珍しくありません。
アプリやスマートフォンなどは便利ですが、子どもはまだ判断力がありません。子どものうちは大人が管理しましょう。
まとめ
子ども向けプログラミングアプリについてお伝えしてきました。最後に内容をまとめましょう。
まとめ
- 子ども向けプログラミングアプリとして「Viscuit」や「ピタゴラン」などがある
- 子どもがプログラミングをアプリで学ぶメリットとして「場所や時間に縛られない」や「無料で使える(あるいは安い)」などがある
- 子どもがプログラミングを学ぶと身につく能力として「プログラミング的思考、論理的思考力」や「伝える力」などがある
- 子どものプログラミング教育で親が注意するべき点として「使用時間は制限を設けること」や「アプリを使うときは親と一緒に使うこと」がある
無料で気軽にプログラミングに触れられるアプリはたくさんあります。ぜひ、賢く楽しく使ってみてください。