「子どものプログラミング教育について知りたいけど、どんな本があるのか知りたい」
「プログラミング教育がはじまっているけど…家庭では何させたらいいのかな?」
「そもそも、小学校のプログラミング教育の目的って何?根本がよく分からない」
など、子どものプログラミング教育について情報を得たい方は多いはず。
2020年から小学校でのプログラミング教育が開始しているように、プログラミング教育に関する本も多数出ています。自身の勉強のためにも、子どものプログラミング教育について把握しておきたいところ。
そこで今回は、子どものプログラミングについて知れる本の紹介とともに、以下の内容をお伝えしていきましょう。
このページでわかること
- 親向けに子どものプログラミングについて知れる本5選
- 小学校のプログラミング教育の目的
- 本と一緒におすすめするプログラミング教室とアプリ
順番に見ていきましょう。
親向けに子どものプログラミングについて知れる本1「子どもに読んで伝えたい! おうちではじめるプログラミングの授業」
親向けに子どものプログラミングについて知れる本として、はじめに紹介するのは「子どもに読んで伝えたい! おうちではじめるプログラミングの授業」です。
「プログラミングについて解説する」という本ではなく「どうすれば子どもが興味をもってプログラミングに触れてくれるのか」について触れている本ですね。
本書は、もともと翔泳社が運営する教育関係のオンラインメディア、「EdTechZine」での2つの連載を書籍化したものでした。
2人の著者は、父親でありIT業界の関係者。親とIT業界の関係者目線で、保護者の疑問に寄り添った内容をつづっています。
全部で100ページほどのペーパーバックの中で、以下の内容について解説しています。
- そもそもプログラミング教育とは何か?
- 小学校ではどんなことをするのか?
- 小学校の教育で大事なのは興味をそがないこと
- 親子でプログラミングに触れる方法
- これからの、子どもとITの関係性について
注目したいのが、著者自身が実際に自分の子どもと向き合った体験にもとづいて書かれていること。
著者の実体験を読めば「みんな、子どものプログラミング教育に悩んでいるんだなぁ」と親近感が湧くはずです。
おすすめする保護者をまとめました。
- 子どものプログラミング教育について悩んでいる方
- 子どもにプログラミングを教えたい方
- 親目線の解説を読みたい方
- まったくプログラミングについて知らない方
ちなみに、本書は基本的に未就学児と小学生のプログラミング教育が対象ですが、中学、高校生相手の子ども相手にもおすすめです。
ぜひ、小中高と子どもを持つ方はいかがでしょうか?
親向けに子どものプログラミングについて知れる本2「ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング」
2つ目に紹介する本は「ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング」です。
「ルビィのぼうけん」は、フィンランド発の世界20カ国以上で出版されているベストセラー絵本。本著者はフィンランド出身のプログラマー。翻訳者はプログラミング言語Rubyを扱うプログラマー。本書はそんなルビィのぼうけんシリーズ第一弾ですね。
ルビィのぼうけんは、本当のところ親向けというより子ども向けの絵本です。しかし、Amazonでの評価が高く、先ほど紹介した「子どもに読んで伝えたい! おうちではじめるプログラミングの授業」と一緒に買われていることの多い絵本です。
親子で読んでいる人が多いことから、ぜひ親子で読んでほしい!と考え、紹介させていただくことにしました。絵本は解釈の幅が広いため、きっと大人が読んでも発見があるはずです。
さて、本書の主人公は女の子のルビィ。ルビィが宝石集めを通じて、プログラミングの考え方に触れていくというもの。
はじめてプログラミングに触れる子どものために、全部で10個のお話が載っています。前半は物語、後半は練習問題の構成。絵本ではありますが、後半の練習問題は「親と一緒にやらないと難しい」との声もありました。
おすすめする保護者をまとめました。
- 子どもと一緒に、プログラミングの概念を学びたい方
- プログラミング初心者
- 女の子の親
- お話が好きな子ども
ルビィのぼうけんをおすすめする著名人の中には、「お金を稼ぐために」ではなく「どんなふうに頭を使うのかを説いた本」と言われている方もいます。とても大事な考え方なので、ぜひ親子そろって読んでいただきたいですね。
親向けに子どものプログラミングについて知れる本3「60分でわかる! プログラミング教育 最前線」
3番目に紹介する本は「60分でわかる! プログラミング教育 最前線」です。子ども向けプログラミング教室を運営する「CodeCampKIDS」が監修している本ですね。
本書は、子どものプログラミング教育への保護者の不安や疑問に分かりやすく端的に答えてくれています。シンプルなイラスト付きで色付け、重要箇所には太文字や赤文字がされており、パッとページを開いたときに分かりやすいのも魅力ですね。
本書では、例えば以下の内容について解説しています。
- プログラミング教育がはじまったことで、学校では何をするのか?
- 親は何を準備すべきなのか?
- プログラミング教室に通わせるべきなのか?
- プログラミング教室で学ぶメリットは?
CodeCampKIDS監修ということもあり、他の本と比べてプログラミング教室の解説部分が多いのも特徴ですね。
おすすめする保護者をまとめました。
- プログラミング教育の概要を知りたい
- プログラミング教育で何を準備させたらいいのか知りたい
- プログラミング教室の事情について知りたい
- プログラミング教育について学びたい教育者
監修者であるCodeCampKIDSの紹介はこちら。ぜひ参考になさってください。
親向けに子どものプログラミングについて知れる本4「プログラミング教育が変える子どもの未来 AIの時代を生きるために親が知っておきたい4つのこと」
4つめに紹介する本は「プログラミング教育が変える子どもの未来 AIの時代を生きるために親が知っておきたい4つのこと」です。
子どもがプログラミングを学ぶにあたり「大人はどんなサポートができるのか?」「どうすればプログラミングを楽しめるのか?」を解説した本ですね。分かりやすくまとまっています。
本書で解説している「4つのこと」とは以下のとおり。
- プログラミングを学ぶ理由
- 日本の学校教育でプログラミングが導入された理由
- 親子でプログラミングを楽しむには?
- これから先、学校のプログラミング教育はどうなっていくのか?
おすすめする保護者をまとめました。
- プログラミング初心者
- 大人ができるサポートについて知りたい
- プログラミング教育に対する疑問をひととおり網羅している本がいい
- 内容量の濃い本がいい
注意点として、本書では図も入っているのですが、白黒なのでパッと見たとき分かりづらいと感じるかもしれません。
ただ、先ほどの「60分でわかる! プログラミング教育 最前線」は160ページ、対して本書は226ページと倍近くの内容です。
プログラミングに絞らず、AIやロボットの観点も解説しているため、ぜひじっくり学びたい方におすすめしたいですね。
親向けに子どものプログラミングについて知れる本5「マンガでなるほど! 親子で学ぶ プログラミング教育」
最後5つ目に紹介する本は「マンガでなるほど! 親子で学ぶ プログラミング教育」です。
こちらの本、実は本というよりマンガなのですが、「もう活字を読むのがつらい、頭に入らない」という方も多いでしょう。そんな方向けに、マンガで分かりやすくプログラミング教育について解説している本なのです。
話の内容は、小学生の子どもを持つ主婦が、隣に引っ越してきたプログラミングの先生からプログラミング教育について教えてもらう、というもの。読者視線に立って、家事を例にプログラミングの概念を解説していきます。
恐らく、冒頭の描写(親がプログラミング教育必修化の文字に恐れおののいている様子)から「うちのことだ……」と共感できるはず。
本書では、以下の内容が解説されています。
- プログラミング教育必修化の目的
- プログラミング的思考とは何か?
- プログラミングワークショップのルポ
おすすめする保護者をまとめました。
- プログラミングってそもそも何だろう?
- デジタルが苦手
- 活字が面倒くさい
- やさしく教えてほしい
本書は128ページありますが、コミカルにテンポよく進んでいくので、活字を読むのがしんどい方にはうってつけ。巻末には用語解説集もついています。
ある程度知識のある方には物足りないかもしれませんが、「プログラミングって何?」と、まったく知識のない人にもおすすめしたい本ですね。
「できるだけ本を安く入手したい!」なら中古やKindleを利用しよう!
ところで、もし「できるだけ本を安く入手したい!」なら、ぜひ中古やKindleでの購入をおすすめします。
人気のある本や発行されてから数年たっている本だと、中古が出回っており、新品より1,000円近く安くすむものもあるのですね。また、Kindleだと場所を取らないうえに、本を買うよりも安くすむものもあります。
恐らく、子どものプログラミング教育のためにも「プログラミング教材を購入しよう」と考えている方もいるでしょう。できるだけ出費を抑えて安く買うためにも、ぜひとも賢く買い物をしましょう。
そもそも小学校のプログラミング教育の目的は「論理的思考・プログラミング的思考を育成する」こと
ここまで、親向けに子どものプログラミングについて知れる本について紹介してきました。「そもそも小学校のプログラミング教育では何をするの?」と気になる方も多いはず。
結論からいうと、小学校のプログラミング教育のおおもとに「論理的思考・プログラミング的思考を育成する」があります。
この「論理的思考・プログラミング的思考の育成」からさらに、他の教科や子どもの資質そのものを上げていくことが目的なのですね。
具体的には、小学校のプログラミング教育では、まずScratch(スクラッチ)などのビジュアルプログラミング言語から、プログラミングの基礎概念を学びます。
いきなり英数字からプログラミングを学ぶのではなく、視覚から直感的に「プログラミングとはこういうもの」と感じ取っていくのですね。
大人でも嫌になるテキストのプログラミング言語を、小学生からいきなり学ぶわけではありませんのでご安心ください。
論理的思考について解説した記事もあるので、ぜひ参考になさってください。
本と一緒にプログラミング教室の見学やアプリに触れてみてはいかが?
今回紹介した5つの本ももちろんおすすめなのですが、本と一緒にプログラミング教室の見学やアプリに触れてみてはいかがでしょうか?きっと、より身近にプログラミングを感じられるはず。
これまでINSPIRE-TVでも紹介してきた、おすすめのプログラミング教室をまとめました。
- 豊富なコースが魅力の「LITALICOワンダー」
- 全国シェアNo.1「ヒューマンアカデミーロボット教室」
- アーテックロボが魅力的な「エジソンアカデミー」
- 緻密なカリキュラムの「クレファス」
- 他のプログラミング教室でも教材が使われている「レゴスクール」
プログラミング教室の見学は無料(ただし、レゴスクールは有料)のところが多いので、ぜひ参加してみることをおすすめします。
LITALICOワンダーの紹介はこちら。
ヒューマンアカデミーロボット教室の紹介はこちら。
エジソンアカデミーの紹介はこちら。
クレファスの紹介記事はこちら。
レゴスクールの紹介記事はこちら。
親子で楽しめる、おすすめ無料アプリもまとめました。
- ビジュアルプログラミング言語といえばこれ!「Scratch(スクラッチ)」
- タブレット端末に描いた絵を動かせる「Viscuit(ビスケット)」
- 紙に描いたものを取り込んで動かせる「プログラミングゼミ」
Scratchについて解説した記事はこちら。使い方やメリットなどを解説しています。
ぜひ、プログラミング教室やアプリからも「プログラミングってこんな感じなんだ!」と実感してみてはいかがでしょう?
【まとめ】親向けプログラミングについて知れる本でプログラミング教育について学ぼう
親向けに子どものプログラミングについて知れる本を紹介しました。紹介してきた本と一緒に、今回解説した内容もまとめましょう。
- 本その1.「子どもに読んで伝えたい! おうちではじめるプログラミングの授業」
- 本その2.「ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング」
- 本その3.「60分でわかる! プログラミング教育 最前線」
- 本その4.「プログラミング教育が変える子どもの未来 AIの時代を生きるために親が知っておきたい4つのこと」
- 本その5.「マンガでなるほど! 親子で学ぶ プログラミング教育」
- できるだけ本を安く入手したいなら中古やKindleがおすすめ
- 小学校のプログラミング教育の目的は「論理的思考・プログラミング的思考を育成する」こと
- 本と一緒にプログラミング教室の見学やアプリに触れてみるのもおすすめ
子どもだけでなく、親もプログラミング教育について学ぼうとすると、親子で理解も絆も深まります。
ぜひ、親向けプログラミングについて知れる本でプログラミング教育について学びましょう。