「Scratchってそもそもなに?」
「プログラミングって難しいイメージがあるけど、Scratchってどう?子どもでも学習できるの?」
「無料でプログラミングを学習できるツールってない?」
など、『Scratch(スクラッチ)』について気になっていませんか?
Scratchとは、子ども向けのビジュアルプログラミング言語・学習用ソフトのこと。ネット環境と端末があれば、誰でも無料で使えます。
いかにも「勉強!」という感じではなく、遊びながら簡単にプログラミングに触れられます。
このページでは、そんなScratchについてさらに次の内容をお伝えしていきましょう。
このページでわかるScratchのこと
- 基本情報
- 使い方
- 4つのメリット
- 導入されている場面
それでは見ていきましょう!
Scratch(スクラッチ)とは、子ども向けビジュアルプログラミング言語!基本情報を解説
はじめに、Scratchの基本情報をまとめました。
Scratchとは?
- 子ども向けビジュアルプログラミング言語・学習用ソフト
- 米国マサチューセッツ工科大学のメディアラボ ライフロングキンダーガーテングループが開発
- 無料で使えるため間口が広い
- ネット環境があれば誰でもどこでも使える
- コードを知らなくてもプログラミングを組める
- さまざまな教育機関やツールに導入されており、信頼度が高い
- 日本語にも対応(40以上の言語対応・150カ国以上で利用)
- 対象年齢:とくに8歳から16歳向け
「プログラミングを学習するにしても、子どものやる気が続かないのでは?」と不安に感じる方は多いでしょう。
Scratchは、通常のプログラミング言語と違い、小難しい英数字や記号を使いません。論理もわからなくても大丈夫。
代わりに、カラフルなブロック状のコマンド(命令)を組み立てて命令を出し、キャラクターを動かして、視覚でプログラミングに触れます。
画像出典:Scratch - Imagine, Program, Share
- Scratchで視覚からプログラミングの概念をつかみ、プログラミングの足掛かりや基礎を作る
↓
- さらに本格的なプログラミング言語を学ぶ
こんなイメージを持ってもらえればと思います。
プログラミングは、確かに正しいコードの書き方や論理を学ぶことも大事。
しかし、Scratchは子どもにプログラミング本来の楽しさを教えてくれるソフトなのですね。
Scratchの公式サイトはこちら!
「Scratch - Imagine, Program, Share」
Scratchは簡単!使い方を解説
Scratchの使い方は簡単です!まず、Scratchにはオンラインとオフラインの2種類あります。どちらにするか、はじめに決めておきましょう。
オンラインの場合は、動作推奨環境に対応しているか確認しておきましょう。
「Scratch - よくある質問」の「Scratchの動作推奨環境は?」で確認なさってください。
一方、オフラインは、端末にアプリをダウンロードする必要があります。こちらも事前に動作環境を確認しておきましょう。
動作条件はこちら。「Scratch - Scratch Offline Editor」
スマートフォンでは制限あり
現時点でスマートフォンでScratchを使う場合、プロジェクトの閲覧はできますが、プロジェクトの作成や編集はできません。
Scratchの使い方!まずは公式サイトにアクセスして登録しよう
Scratchの公式サイトにアクセスして、ユーザー登録しておきましょう。
TOP画面の「Scratchに参加しよう」で簡単に登録できます。
画像出典:Scratch - Imagine, Program, Share
つづいて、「作ってみよう」をクリックすると、操作画面に移ります。
画像出典:Scratch - Imagine, Program, Share
ユーザー登録はしておいたほうがいい!
Scratchはユーザー登録しなくても使えますが、せっかく作ったプロジェクトを保存できません。
継続的にScratchを使ったり、作ったプロジェクトを保存したいなら、はじめにユーザー登録は必須です!もちろん、お試しで使いたくて、ユーザー登録がめんどうな方は、そのまま「作ってみよう」に進んでもOK!
基本操作でまずはプロジェクトを作ってみよう!
では、実際にScratchでプロジェクトを作ってみましょう!
Scratchの基本操作はこのとおり。
- スクリプト(操作の分類)から、動きのコマンド(青色のブロック)を選び、ドラッグ&ドロップで右隣の「スクリプトエリア」に積んでいく
- スクリプト画面の「イベント(黄色)」のブロックも、スクリプトエリアに持って行く
- 動きのコマンド(青)とイベント(黄色)のブロックを組み合わせる
- 命令の発動(緑の旗をクリックなど)によって、白いステージ画面のスプライト(キャラクターなど対象物)が、命令通りに動く
言葉だけの説明ではイメージしづらいので、こちらの動画をどうぞ。3分ほどで簡単に解説されています。
さらに、スプライト(キャラクター)を自動的に動かすプロジェクトの作り方もあります。こちらは約4分です。
Scratchは、使うほどに要領もわかってきますし、制作者本人の個性も出せます。
ゲームのように夢中になれるのと同時に、モノづくりのおもしろさも味わえるので、子どもだけでなく大人のプログラミング初心者にもおすすめですね。
Scratchでプログラミングを学習するメリット4つ解説
Scratchでプログラミングを学習するメリットを4つまとめました。
Scratchの4つのメリット
- 視覚から入るので直感的にプログラミングを理解できる
- 自分だけのゲームやオリジナルキャラクターやアニメーションを作ることができる
- 公式サイトで作品をシェアできるので、良い刺激を受ける
- さまざまなプログラミング教育で導入されているので、信頼度の高いプログラミング学習ツール
順番に見てきましょう。
視覚から入るので直感的にプログラミングを理解できる
Scratch最大のメリットは、ビジュアルプログラミング言語であること。小難しい英数字や記号を使わないので、直感的にプログラミングを理解できます。
大人の方で、ズラズラ並んだ文字や論理の理解でつまずき、以来プログラミングが苦手…という方もいるはず。
Scratchなら、いきなり難しい理論を理解する必要はありません。そういった大人の方にも、Scratchはおすすめですね。
入口が「遊び」からなので、「プログラミング言語=難しい」という先入観をなくしてくれます。
Scratchは、キャラクターや色とりどりのブロック、効果音を使っています。子どもにとって、親しみやすい学習ツールですね
自分だけのゲームやオリジナルキャラクターやアニメーションを作ることができる
画像出典:Scratch - Imagine, Program, Share
Scratchは、自分だけのゲームやオリジナルキャラクター、アニメーションもプロジェクトで作れます。プログラミングの組み方次第で、どんなストーリーも作成可能。
「自分の作ったキャラクターが、自分の思い通りに動かせる」のは、楽しいですよね。作っていくうちに、どんどん愛着も湧いてきます。
Scratchで自分だけの作品を作るうちに、どんどんスキルアップできますし、その過程も楽しめます。
公式サイトで作品をシェアできるので、良い刺激を受ける
画像出典:Scratch - Imagine, Program, Share
Scratchでは、公式サイトのコミュニティーで作品のシェアも可能。自分の作品を世界に向けて公開できます。
シェアするには、ユーザー登録後、操作画面の一番上のオレンジ部分「共有する」をクリックすればOK!
また、シェアされた作品は、リミックス(誰かのプロジェクトをコピーし、自分の手を加えること)の対象になります。
リミックスされたくない場合は、シェアをしなかったらOK!
リミックスされたりすることで、アイディアの誘発につながりますし、刺激を受けてレベルアップも可能。モチベーションの持続にもなります。
Scratchでは、他人とのシェアと通じて、やる気を起こさせる工夫がされています。
さまざまなプログラミング教育で導入されているので、信頼度の高いプログラミング学習ツール
Scratchは汎用性の高さから、世界150カ国で利用、さまざまなプログラミング教育の現場で導入されています。とても信頼度の高いプログラミング学習ツール。
使い勝手がよく、親しみやすいです
これから先、プログラミングを学ぶ子どもは、Scratchを使えるようになっておいて損はありません。
では、実際どんなところでScratchが導入されているのか?公式サイト以外でScratchを触れられるところがあるのか?導入例を次章でお伝えしましょう。
Scratchが導入されているプログラミングトイ・プログラミング教室&通信講座・検定を紹介
Scratchの導入例として、
- プログラミングトイ
- プログラミング教室
- 検定
それぞれ3つに分けて紹介しましょう。
Scratchを導入しているプログラミングトイ2つ
プログラミングトイでは次の2つを紹介します。
- MaBeee
- KOOV
それぞれ見ていきましょう。
乾電池型IoT製品の「MaBeee」
「MaBeee」は、乾電電池型のIoT製品(モノがインターネットと接続する製品のこと)です。
公式サイト:「MaBeee(マビー)」
単三電池で動くおもちゃと、単四電池が1本あれば、おもちゃをスマートフォンアプリで操作可能。「オリジナルモデル」の他に、Scratchに対応した「スクラッチモデル」もあります。
Scratchベースのビジュアルプログラミング言語を使っている「KOOV」
「KOOV」は、Scratchそのものではありませんが、Scratchベースのビジュアルプログラミング言語を導入しています。
公式サイト:「KOOV公式サイト」
KOOVは、ブロックを組み立てながらプログラミング学習ができます。見た目のデザイン性の高さにも注目!
Scratchが導入されている子ども向けプログラミング教室&通信講座3つ
Scratchを導入しているプログラミング教室の中から、次の3つを紹介します。
- LITALICOワンダー
- コードキャンプキッズ
- Z会プログラミング講座 with Scratch
それぞれ見ていきましょう。
口コミ評判の高い「LITALICOワンダー」
「LITALICOワンダー」は東京や神奈川など、首都圏を中心に展開しています。Twitter上の口コミ評判の高いプログラミング教室です。
公式サイト:「子ども・小学生のプログラミング教室・ロボット教室 | LITALICOワンダー」
LITALICOワンダーは複数のコースがあり、中でも「ゲーム&アプリプログラミングコース」にてScratchを導入しています。ゲームが好きな子どもにおすすめですね。
専門の「Scratchプログラミングコース」のある「コードキャンプキッズ」
「コードキャンプキッズ」は、大人向けオンラインプログラミングスクールの「コードキャンプ」の子ども版となるプログラミング教室。
公式サイト:「小学生・中学生のためのプログラミング教室 | CodeCampKIDS(コードキャンプキッズ)」
コードキャンプキッズでも、複数のコースがありますが、Scratch専門の「Scratchプログラミングコース」があります。
本格的なコーディングと、ゲーム開発ができます。こちらも、ゲーム開発に興味のある子におすすめですね。
自宅でも質の高い学習ができる「Z会プログラミング講座 with Scratch」
「Z会プログラミング講座 with Scratch」は、プログラミング教室ではありませんが、Z会の手がける通信講座です。
公式サイト:「Z会プログラミング講座 with Scratch - Z会のプログラミング学習」
Z会といえば、通信講座の大手ということもあり、信頼度抜群。
「オリコン顧客満足度ランキング」の「小学生向け通信教育のランキング・比較 2020」では、見事1位を獲得しています。しかも、5年連続1位です。
「小学生向け通信教育のランキング2020年版 オリコン顧客満足度|調査企業9社の比較・クチコミ・評判」
ちなみに、通信講座は新型コロナウイルスの影響もあり、現在需要の高い習い事。「教室まで直接通うのが不安…」という家庭にもおすすめですね。
Scratch講座メインではありませんが、こちらの「Z会プログラミング講座 with LEGO(R)Education」の中で、少し触れています。
わざわざ教室に行かなくてもいい?プログラミング教室で教えてもらうと、より理解が深まる可能性がある
ところで「Scratchはネット環境があればできるから、わざわざ教室に通わなくてもいいじゃない?」という方もいるのではないでしょうか?
もちろん、それでも問題ありませんが、プログラミング教室に行くことで、より理解が深まる可能性があります。
なぜなら、教室だと講師や仲間と直接会話ができるうえに、そのまま地続きに本格的なプログラミング言語を学べるからです。
プログラミング教室でScratchを学ぶことは、自宅とはまた異なる刺激があるのですね。
プログラミングスキルを測る「ジュニア・プログラミング検定」
Scratchには、プログラミングスキルを測る「ジュニア・プログラミング検定」もあります。
公式サイト:「ジュニア・プログラミング検定 公式サイト」
全部で4級種あるので、自分に合ったレベルで力試しに受けるのもおすすめです。
【まとめ】Scratchで気軽にプログラミングに触れてみよう
最後に、Scratchについてまとめました。
Scratchまとめ
- Scratchとは、子ども向けビジュアルプログラミング言語・学習用ソフト
- 無料で使えるため間口が広い
- コードを知らなくてもプログラミングを組める
- 視覚から入るので直感的にプログラミングを理解できる
- 自分だけのゲームやオリジナルキャラクターやアニメーションを作ることができる
- プログラミングトイの「MaBeee」、プログラミング教室の「LITALICOワンダー」、検定の「ジュニア・プログラミング検定」などにも導入されている
難しいイメージのあるプログラミング。しかし、Scratchを使えば遊びながらプログラミングの基礎を積めます。
ぜひ、Scratchで気軽にプログラミングに触れてみましょう!