「ロボプロ検定ってどんな試験?」
「ロボプロ検定ってどこの会社が主催しているの?」
「ロボプロ検定ってどこで受験できるの?」
など、『ロボプロ検定』について気になっていませんか?
子ども向けのプログラミング検定はいくつかありますが、ロボプロ検定とはアーテックロボを使ったロボットプログラミング検定のことです。
2019年から開始された検定なのですが、そもそもどんな検定なのでしょう?
そこで今回はロボプロ検定について
- 検定の概要
- 運営会社
- テストの概要
- 試験要項(会場・日程・受験料・対象年齢)
- 受験するメリット
- ロボプロ検定以外の子ども向けプログラミング検定
など、詳しく見ていきましょう。
ロボプロ検定について知りたい方は必見です!
ロボプロ検定の概要
まずは、「ロボプロ検定」の概要を解説しましょう。
そもそもロボプロ検定とは?
- 試験の目的は、ロボットプログラミングを使った「知識・技能の定着度」の確認
- 教材メーカーの「アーテック社」が主催している
- 1回目の検定試験は2019年5月1日~5月31日実施(初級者向けにブロンズクラスのみ実施)
- テストは全部で4段階(ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナランク)
- 試験で使うロボットはアーテックロボ
- 会場はロボットプログラミング教室の「エジソンアカデミー」
上記で「1回目の検定試験は2019年5月1日~5月31日実施(初級者向けにブロンズクラスのみ実施)」とありますが、アーテック社に問い合わせてみたところ、
「2019年秋時点でブロンズランクとシルバーランクを正式に実施、ゴールドランクも限られた一部の教室でプレ実施しました」と回答をいただきました。
順調に実施されているようですね!
ちなみに、他にもこういったロボットプログラミング検定には、レゴ社のロボットを使った検定もありますね。
では、そんなロボプロ検定を主催する「アーテック社」とはどんな会社なのでしょう?
次章で見ていきましょう。
ロボプロ検定の運営会社、「アーテック社」は老舗の学校教材メーカー
画像出典元:株式会社アーテック
ロボプロ検定を主催するアーテック社とは、こういった会社です。
アーテック社とは?
- 1960年創業、50年以上の歴史ある老舗
- 子どもの教材・カリキュラムを扱うメーカー
- 2018年経済産業省「ものづくり日本大賞」で特別賞を受賞
- ロボットプログラミング教室の「エジソンアカデミー」など運営
- タテ・ヨコ・ナナメに組み立てられる「アーテックブロック」が有名
アーテック社は、学校や塾でも使われている信頼できる教材メーカー。
たとえば、SONYが手掛けるロボットプログラミング教材「KOOV」は、アーテック社が制作協力しています。
アーテック社が「その道できちんと実績のある」教材メーカーだとわかりますね。
KOOVの記事はこちら。
■KOOVとは?遊んで学べるロボット・プログラミング学習キット。使い方、特徴、メリットなど解説 - |INSPIRE-TV
アーテックブロックの記事はこちら。
■【口コミあり】アーテックブロックはプログラミング初心者にオススメ!3つの理由を徹底解説! - |INSPIRE-TV
アーテック社が運営する「エジソンアカデミー」ってどんな教室?
画像出典元:ロボットプログラミング教室 | アーテックエジソンアカデミー
アーテック社が運営するロボットプログラミング教室、「エジソンアカデミー」も簡単に紹介しておきましょう。
エジソンアカデミーとはこういった教室です。
エジソンアカデミーとは?
- 2015年に運営開始
- 教室数は全国47都道府県で約1,000教室展開
- 初期費用:32,400円~50,000円・月謝:9,720円~11,000円(教室によって異なる)
- 対象年齢:8歳・小学3年生以上
- 全部でレベル1~8、24カリキュラム
- 毎月1体のロボットを作る
- アーテックロボ(アーテックブロック)を使う
なお、ロボプロ検定の試験レベルは、このエジソンアカデミーの受講レベルに準じて行われます。
エジソンアカデミーの記事はこちら。
■【口コミあり】エジソンアカデミーは信頼と実績、低め料金が魅力。徹底解説! - |INSPIRE-TV
つづいて、ロボプロ検定はどんな検定なのか解説していきましょう。
ロボプロ検定の試験には2つのテストがある。内容を解説
ロボプロ検定の試験概要はこのようになっています。
ロボプロ検定の試験概要
- 「知識テスト」と「技能テスト」の2つのテストを行う
- 合格するには「知識テスト」と「技能テスト」の両方クリアする必要がある
- 制限時間は、2つのテストをあわせて1時間
- 試験会場はエジソンアカデミーの教室のみ(2019年12月時点)
ロボプロ検定も学校の試験と同じように、制限時間が決められています。時間配分を上手に考えながら受けなければなりません。
1段階目の「ブロンズクラス」を例に挙げて、「知識テスト」と「技能テスト」の2つのテストについて詳しく見ていきましょう。
オンラインで受ける「知識テスト」
ロボプロ検定の「知識テスト」とは、こういったテストです。
ロボプロ検定の知識テスト
- オンラインで受けるテスト
- 制限時間は20分
- 全部で10問の選択問題
- プログラミングの基礎的な理解・プログラミングのテクニック・アーテックロボの基板であるStuduino(スタディーノ)の使い方・センサーやモーター、ギアの仕組みなどを問われる
知識テストは、文章を読まなくてはならないので読解力も問われます。
ただ、記述問題ではなく選択問題なので、あまり考えこまずに回答できるでしょう。
テストでは、プログラミングとロボットの仕組みについて問われますが、アーテックロボを使い慣れていれば十分クリアできます。
ロボットを組み立てる「技能テスト」
ロボプロ検定の「技能テスト」とは、こういったテストです。
ロボプロ検定の技能テスト
- 制限時間は40分
- 出された課題にあわせて実際にロボットを制作
- 「ブロックを組み立てる→プログラミングをする→ロボットに転送する」の順番で行う
- 「赤外線センサーを使い、自動車を動かすプログラミングを組み立てる」といった問題が出た
受験者は、「センサーの値を導き出す」などの作業が必要です。
テストには「赤外線センサーに手をかざす位置は、3センチくらいのところが好ましい」といった記述もあるので、試行錯誤が求められますね。
ただ、プログラミングを組む際に、どんな流れになるのか問題用紙に書いてくれているので、比較的進めやすいでしょう。
合格ラインは明確には公表されていないが、知識テストだとランクや実施する回によって異なる
ロボプロ検定の合格ラインは、今のところ明確に公表されていないのですが、アーテック社に問い合わせてみたところ、以下の回答をいただきました。
テストの採点基準は?
- 知識テスト:ランクや実施する回で異なる
- 技能テスト:スコアシートを使い、課題をいくつ達成できたか技能を確認(点数化はしていない)
普段やっていることをテストでも再現できれば、満点も夢ではありません。
落ち着いてテストに臨みましょう!
見事合格すれば、一ヶ月後に賞状が届きますよ!
ロボプロ検定の試験要項(会場・日程・受験料・対象年齢)
ロボプロ検定の試験要項はこのようになっています。
ロボプロ検定の試験要項
- 会場:エジソンアカデミーの教室
- 日程:教室ごとに要問い合わせ
- 受験料:2,200円(税込)
- 対象年齢:制限なし
ロボプロ検定の試験会場となるエジソンアカデミーの対象年齢にも、上限が設けられていません。シニア世代でも通えます。
つまり、ロボプロ検定も大人でも受験しようと思えば受験できるのですね。
ただ、基本的に子どもが通っている教室なので、大人の受験者となると、ロボットプログラミングの指導者や教育関係者といったところでしょう。
対象年齢は決められていないが、小学3~4年生あたり向き
ロボプロ検定のブロンズクラスを受ける場合、推奨レベルは「エジソンアカデミーのカリキュラムレベル2~3以降」です。
このレベル2~3あたりとは、エジソンアカデミーに通える時期を踏まえると、大体小学3~4年生あたりです。
つまり、ロボプロ検定の対象者は対象年齢こそ明確に決められていないものの、「だいたい小学3~4年生あたりから」といっていいでしょう。
ただ、エジソンアカデミーには、小学3年生に達していなくても通っている子もいます。
そのため、ロボットプログラミングへの理解があれば、3年生より下の年齢の子どもでもロボプロ検定に受験可能です。
具体的にいえば、ロボットプログラミングのカリキュラムでは、四則演算、不等号、小数点、角度といった基本的な算数の知識が必要。このあたりの理解が深まるのが小学3~4年生頃なのですね。
こういった算数の考え方ができれば、ロボプロ検定に受験可能ですし、合格も十分できるでしょう。
ロボプロ検定の受講目安をエジソンアカデミーの受講レベルで見ると?
さらに、ロボプロ検定の受験目安をエジソンアカデミーの受講レベルで見ると、このようになっています。
ロボプロ検定をエジソンアカデミーの受講レベルで見ると?
- ブロンズ:受講レベル2
- シルバー:受講レベル4
- ゴールド:受講レベル7
- プラチナ:エキスパートコース受講中
つまり、ロボプロ検定の全クラスを合格するとなると、エジソンアカデミーのすべてのカリキュラム、コースを修了する必要があります。
ちなみに、プラチナクラスの受験目安になる「エキスパートコース」では、自動改札機や暗証番号式ボックスといった複雑なロボットも作ります。
エキスパートコースになると、残念ながら扱いそのものがない教室もあるので、プラチナクラスに受験して合格するのは、レアかもしれませんね。
ロボプロ検定の対策テキストはない(2019年12月時点)
「ロボプロ検定に公式テキストとか対策テキストは売られてないの?」と思われる方もいるのではないでしょうか?
実際にアーテック社に問い合わせてみたところ、2019年12月時点では「公式テキスト等の販売の予定はございません」とのことでした。
テキストはありませんが、「エジソンアカデミーに通い、プログラミングの基礎を学び、アーテックロボの組み立てに慣れる」ことで、十分ロボプロ検定の対策になるはずです。
プログラミングとロボットに普段から慣れておくことが大事です!
ロボプロ検定を受けるメリットは、モチベーションの持続や理解度の確認など
ここまでロボプロ検定について解説してきましたが、「そもそもロボプロ検定を受けるメリットって何?」と思われた方もいるのではないでしょうか?
なんのメリットも感じないなら、「検定を受ける意味って…?」と思いますよね?
ロボプロ検定を受けるメリットは、一言で言えば「プログラミング学習に対するモチベーションの持続や理解度の確認」などです。
具体的にこういったメリットがあります。
ロボプロ検定を受けるメリット
- 具体的な目標設定にすることで、モチベーションの持続につながる
- 自分で考える力が芽生える
- 理解度を再確認できる
- 今の自分のレベルに合わせて受験できる
- 検定に合格することで、自信につながる
ロボプロ検定では、「ロボットが動かす」という一段階動作が加わることで、目に見える形で自分の理解度を確認できます。
「ロボット」というツールが加わることで、通常のプログラミング検定とはまた違った取り組みができるはずです。
保護者への不安解消にも一役買ってくれる
ちなみに、ロボプロ検定は子どもへのメリットだけではありません。
保護者の持つ、「プログラミング教室に通わせているけど、どこまで理解しているのかよくわからない」といった不安も解消してくれます。
実際に、
「プログラミング教室に通わせているけど、子どもがどこまでプログラミングを理解しているのかわからない」
「プログラミングが、ちゃんと子どもの身になっているのかよくわからない」
という不安を持つ親は多いです。
そこに、子どもがロボ検定を受験して合格できたとなれば、「プログラミング学習で得たことが、ちゃんと身になっている」と、判断できますよね?
ロボプロ検定は、ある意味、保護者にとって指標になってくれる存在なのですね。
ロボプロ検定以外の子ども向けプログラミング検定も紹介
画像出典元:ジュニア・プログラミング検定|ジュニア・プログラミング検定 | 資格検定のサーティファイ│あなたのスキルアップを応援します|
ロボプロ検定以外で受けられる子ども向けのプログラミング検定には、こういったものもあります。ぜひ、参考になさってください。
子ども向けのプログラミング検定
- ジュニア・プログラミング検定:株式会社サーティファイが主催。4級種にわかれており、ツールにスクラッチを使う
- 日商プログラミング検定:日本商工会議所が主催。レベルは全部で4段階あり、「ENTRY」のレベルだとスクラッチを使う
- サイバーエージェント キッズプログラミング検定(プロ検):株式会社サイバーエージェントが主催。レベルは10段階にわかれており、ツールにスクラッチとQUREOを使う
これらのプログラミング検定では、ロボプロ検定のようにロボットは使わず、スクラッチを使ってプログラミングの能力を測ります。
「スクラッチでプログラミングを学んでいる」「ロボットプログラミングはしていない」といった子は、これらの検定を受けてみるといいですね。
ジュニア・プログラミング検定については、こちらの記事で解説しているのでぜひ参考になさってください。
■ジュニア・プログラミング検定とは?概要・試験要項・メリットなど徹底解説! - |INSPIRE-TV
ロボプロ検定のTwitter上の口コミ評判はなし(2019年12月時点)
今回、ロボプロ検定のTwitter上での評判も探してみたのですが、2019年12月時点では残念ながら見つかりませんでした。
今後時間が経てば、評判が見られるかもしれませんね!
【ロボプロ検定のまとめ】
最後に、ロボプロ検定についてまとめました。
ロボプロ検定まとめ
- 検定の目的は、ロボットプログラミングを使った「知識・技能の定着度」の確認
- 老舗の教材メーカー「アーテック社」が主催
- テストは「知識テスト」と「技能テスト」の2つ
- 会場はエジソンアカデミー
- 日程は教室ごとに要問合せ
- 受験料:2,200円(税込)
- 対象年齢:制限なし
- 対策テキストはない(2019年12月時点)
- 検定を受けるメリットは「モチベーションの持続や理解度の確認」など
- ロボプロ検定以外にも「ジュニア・プログラミング検定」や「日商プログラミング検定」などがある
ロボプロ検定は、「試験勉強をしなくちゃ!」と意気込まなくても、自然と教室で学んだことが活かされる試験です。
教室で試行錯誤したり、楽しんだ分、高いクラスを目指せるので、ぜひ受験してみてはいかがでしょう?