「小学校でプログラミング教育がはじまった!我が家でも論理的思考力を育めるおもちゃを子どもに買ってあげたい」
「論理的思考力を高める知育玩具ってどんなの?年齢別に知りたい」
「Amazonで買える、論理的思考力を育めるおもちゃを子どもに買ってあげたい」
小学校でプログラミング教育がはじまったことを受け、「子どもの論理的思考力を育てたい!」という方は多いのではないでしょうか?
家庭でできることとして、論理的思考力を育てることを目的としたおもちゃがあります。
そこでこのページでは、子どもの論理的思考力を育んでくれるおもちゃや教材などを、年齢別にお伝えしていきましょう。
このページでわかる論理的思考力を育めるおもちゃのこと
- おもちゃを選ぶポイント
- 対象年齢別のおもちゃの紹介
- 子どもの論理的思考力などを伸ばす方法
順番に見ていきましょう。
論理的思考力を育むおもちゃを年齢別に選ぶポイント
まず論理的思考力を育めるおもちゃを、年齢別に選ぶポイントをお伝えしておきましょう。
おもちゃは子どもの個性に合った物を選ぼう
おもちゃは子どもの個性に合った物を選びましょう。例えばお絵描きが好きなのに、興味のない積み木遊びやおままごとを強要させていたらどうでしょう?子どもの「好き」という気持ちをつぶしかねません。
またこれは男の子に多いのですが、おもちゃより外で遊ぶのが好きな子もいます。大人の思う遊びを押し付けるのではなく、その子の好きな遊びを見つけてあげましょう。
「対象年齢」は意識しよう!「対象年齢=安心して遊べる年齢」の意味もある
おもちゃの対象年齢は意識しましょう。一般的には、「対象年齢=その年代の発達に合わせたおもちゃ」と捉えがちではないでしょうか?
もう少し踏み込んで考えると、年齢が低すぎると、口に入れてのどを詰まらせたり、間違えてケガをしたりする恐れがあります。対象年齢には、「安心して遊べる年齢」という意味もあるのですね。
小さなおもちゃは間違って飲んでしまう恐れもあるため注意!
例えばビー玉やおはじき、小さなボールなどの直径30mm以下のおもちゃは、子どもが誤飲する可能性が高いのですね。おもちゃの誤飲は、特に3歳未満に多いのが特徴。子どもによっては、3歳以上でも注意が必要です。
「この子はどんなふうにおもちゃを扱うか?」と、ある程度想定しておもちゃを買ってあげましょう。
参照・参考:消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書(玩具による乳幼児の気道閉塞事故)| 消費者庁
では、年齢別に論理的思考力を育めるおもちゃをお伝えしていきましょう。
論理的思考力を育めるおもちゃ年齢別3歳から
3歳児向けの論理的思考力を育めるおもちゃを紹介しましょう。
3歳は脳も体も大事な節目
3歳は「三つ子の魂百まで」という言葉があるほど、脳も体も大事な節目になる年齢です。3歳児の特徴をまとめました。
- 脳の重量が成人の約80%に達する
- 成長ホルモンのはたらきが強まり、骨や筋肉など身体の成長が進む
- 想像力が発達し、手先の細かい動きができるようになる
3歳児から言葉の発達もはじまり、論理的思考力に芽生えが見られるようになります。売られているおもちゃにも、論理的思考力がキーワードとして絡んだ物が出てくるようになるのが3歳からですね。
問題数は500問!脳トレパズルの「KATAMINO」
まずおすすめしたいのは、脳トレパズルの「KATAMINO」です。
見た目は立体的なテトリスですね。テトリスの要領で、さまざまな形をしたブロックをうまく組み合わせてマス目を埋めていきます。問題数は500問、解答数は36,057通りもあり、たくさん楽しめます。
子どもの発想力や柔軟な思考を育みたいという方は、ぜひおすすめです。
電子機器は不要!「プレプロ」
「プレプロ」は、パソコンなどの電子機器を使わずに、プログラミングの概念に触れられるおもちゃです。
プレプロは、8つのジャンルに分かれたワークと2種のゲームができるのが特徴。ブロック並べやすごろくゲームなど、複数の遊びが楽しめます。
「子どもにまだ電子機器を使わせたくない」といった方におすすめですね。
プレプロの詳細はこちらをどうぞ。
まるでピタゴラスイッチ?「ころがスイッチ」
「ころがスイッチ」は、ピタゴラスイッチのようなおもちゃです。ドラえもんでおなじみ、ひみつ道具のコンセプトが満載されていますね。
遊び方は、ブロックとレールと「秘密道具スイッチ」と呼ばれるアイテムで、ドラえもんにボールを届けるというもの。組み立てたり直したりと、試行錯誤できるのが魅力ですね。
ドラえもんやピタゴラスイッチが好きな子にいかがでしょう?
ころがスイッチの詳細はこちらをどうぞ。
論理的思考力を育めるおもちゃ年齢別4歳から
4歳児向けの論理的思考力を育めるおもちゃを紹介しましょう。
4歳児は身体の発達や、感情のコントロールができるようになる時期
4歳児は、3歳から引き続き身体の発達が見られ、感情のコントロールができるようになります。4歳児の特徴をまとめました。
- 右脳と左脳の神経ネットワークが進み、利き手が決まってくる
- 視覚や聴覚など感覚器官の感受性が発達する
- 手先が器用になり、お箸の使い方も指導できるようになる
- 4歳後半には自制心が芽生えだす
4歳児になると、接続詞や複文(主語と述語の関係のある文)も使えるようになり、言葉の使い方が上達します。さらに論理的思考力の土壌が育ってくる年齢ですね。
器用にもなるため、手先の操作が多いおもちゃもおすすめです。
正しい位置に入れよう!くもんの「ロジカル国旗パズル」
「ロジカル国旗パズル」は、国旗をモチーフに、問題に合わせて正しい位置に入れるパズル遊びです。教育サービスでおなじみ、「くもん」から発売されています。
遊び方の特徴は、ヒントを使って一通りしかないピースの配置を導き出していくというもの。国旗そのものを使ったフラッグ問題とデザイン問題と、全部で120問あります。
「これはだめだけど、これはOK」といった、道筋を立てて考えることができ、情報活用能力が養えるのも魅力です。
ピースの組み合わせでボールをゴールに導く!くもんの「ロジカルルートパズル」
くもんの「ロジカルルートパズル」は、同じ色のボールを同じ色のゴールに導くおもちゃです。
遊び方は、違う種類のピースで道を作りボールを転がし、ボールと同じ色のゴールに入ればOK!問題集も付いており、全部で60問楽しめます。複数のルートから正解を導き出すことを繰り返し、子どもの思考力を養えます。
あみだくじに似た要素があり、ドキドキしながら楽しめるのがいいですね。
論理的思考力を育めるおもちゃ年齢別5歳から
5歳児向けの論理的思考力を育めるおもちゃを紹介しましょう。
5歳児は認知する世界が広がる時期
5歳児は認知する世界が広がる時期です。5歳児の特徴をまとめました。
- 5~6歳ころに前頭葉の一部でシナプスの数がピークを迎える
- 発達的三次元(空間や時間、大きさなど三次元で捉える力)が作られ、認知する世界が広がる
- 横向きや後ろ向きで人物画を描けるようになる
- 文脈で説明できるようになる(書き言葉の基盤になる)
このころから特に経験や学習が大事になりはじめますね。三次元を意識したおもちゃや、役割分担のある遊びなどがおすすめです。
ゼンマイ式の車をゴールまで動かそう!くもんの「ロジカルロードメーカー」
くもんの「ロジカルロードメーカー」は、ゼンマイ式の車をゴールまで動かすおもちゃです。
スタートとゴールだけが分かっている問題が88問あり、5種類のピースを組んでスタートからゴールまでの道のりを作ります。ゴールまで車が走り、見事ゴールにたどり着ければ正解!かわいらしいゼンマイ式の車も魅力的ですね。
子どもの思考力を養うのにおすすめです。
同じ色のボールを集めて取る!「カラフルコレクト」
同じ色のボールを集めて取る「カラフルコレクト」です。学研から発売されています。
ボード上に並べられたボールを指で動かし、同じ色のボールが隣り合えばボールを取れるというもの。最大4人でも遊べ、いくつボールを集めたか競えます。ゲームのぷよぷよにも似ていますね。
戦略を組み立てたり、集中力も養えたりと、楽しみながら頭を鍛えられます。
論理的思考力を育めるおもちゃ年齢別6歳から
6歳児向けの論理的思考力を育めるおもちゃを紹介しましょう。
6歳児はさらに大きな節目の時期!思考力が深まる
6歳児は3歳児と同じく、大きな節目の時期です。6歳児の特徴をまとめました。
- 脳重量が成人の約90%になる
- 視力が成人に近くなる
- 色や音の違いに敏感になる
- 発達的三次元の世界がさらに豊かになる
- 数や時間の理解が進む
6歳児は小学校に上がる前段階。論理的思考力とともに、色彩感覚を育めるおもちゃもおすすめです。
テトリスのようなパズル「CCINEE 木製テトリスパズル」
テトリスのようなパズルの「CCINEE 木製テトリスパズル」です。
3歳児でおすすめした「KATAMINO」と似ているのですが、組み込めるピースの数が多いため、より考える力が必要です。またピースもKATAMINOの物よりカラフルで、視覚を刺激してくれます。
色彩感覚や創造性を育むのにおすすめです。
シンプルな数独のゲーム「木製数独ボードゲーム」
木製でできた数独ボードゲームです。いわゆる「数独」ですね。
9×9のマス目を3×3のブロックで区切り、1から9のタイルが縦横に数字が重複しないよう入れていく遊びです。問題集として100個のパズルが付いています。
子どものおもちゃとしては、やや渋い印象がありますが、数字を使ったゲームは大人になってからも長く遊べるのが魅力です。
論理的思考力を育めるおもちゃ年齢別7歳以降(小学校低学年以降)
ここまで幼児期(小学校に上がる前まで)向けのおもちゃを紹介してきました。
この章では、小学校低学年の7歳以降におすすめするおもちゃを紹介します。
さらに論理的思考力や抽象的思考が深まっていく時期
7歳児以降は、さらに論理的思考力や抽象的思考が深まっていきます。ピアジェの「ピアジェ認知発達理論」をもとに、7歳以降の特徴をまとめました。
- 具体的操作期(6、7~11歳):論理的に物事を考えられるようになる
- 形式的操作期(11、12歳以降):抽象的思考ができるようになり、経験したことないこともイメージできるようになる
思考力が深みを増すからこそ、良いおもちゃや教材を選んであげましょう。
タテ・ヨコ・ナナメのブロックが魅力「アーテックブロック」
タテ・ヨコ・ナナメにブロックをつなげられる「アーテックブロック」です。アーテックブロックのロボティストシリーズ(ベーシック)は、対象年齢8歳以上(小学校2年生)です。
アーテックブロックシリーズは、プログラミング学習用の学習キット。ブロックでロボットを組み立て、ヴィジュアルプログラミングを組み、ロボットを動かせます。
ロボットを組み立てる作業があるため、子どもの創造力を刺激してくれます。
こちらでの紹介しているため、ぜひ参考になさってください。
算数オリンピック委員会が開発した「アルゴ ベーシック」
算数オリンピック委員会が開発した、学研の「アルゴ ベーシック」です。対象年齢は小学校低学年から大人までです。
アルゴは、カード24枚とチップ40枚を使い、相手カードの数字を推理するというもの。20問の問題集付きです。子どもから大人まで使えることもあり、大人が子どもに負かされることがあるようですね。
これまでに累計発行部数100万部を超え、さまざまな国でも遊ばれています。
親子で知的なゲームを楽しみたい方におすすめですね。
テトリスや将棋、パズルなども字頭力などが育つ
ここまでさまざまなおもちゃを紹介してきましたが、論理的思考力を育てるなら、ベースになる字頭力も大事です。字頭力を育てるには、テトリスやパズル、オセロやトランプの7ならべなどがおすすめです。
さらに子どもによっては、囲碁や将棋などもいいですし、ルーピックキューブなら応用力や思考の早さも身に付きます。
論理的思考だけにくくらず、さまざまな「力」の付け方もぜひ注目してみましょう。
おもちゃだけじゃない!子どもの論理的思考力などを伸ばす方法
日常でできる、子どもの論理的思考力を伸ばす方法もまとめました。おもちゃとあわせて参考になさってください。
- スケジュール管理をせず自由に遊ばせる
- 因果関係(「○○だから△△である」といった)を意識した会話を普段から意識させる
- さまざまな経験をさせる
- 質のいい睡眠、運動、食事をさせる
- 否定的な言葉ではなく、肯定的な言葉で誉める
これらの方法は論理的思考力だけでなく、本来の頭の良さである字頭力も伸ばせます。バランス良く子どもの能力を育んであげましょう。
【まとめ】子どもの成長、個性に合わせたおもちゃで論理的思考力を育もう
子ども向けに論理的思考力を育めるおもちゃを、対象年齢別に紹介しました。お伝えしてきた内容をまとめましょう。
- 論理的思考力を育むおもちゃは、対象年齢を意識すること
- 3歳からは「KATAMINO」などがおすすめ
- 4歳からは「ロジカル国旗パズル」などがおすすめ
- 5歳からは「ロジカルロードメーカー」などがおすすめ
- 6歳からは「CCINEE 木製テトリスパズル」などがおすすめ
- 7歳以降(小学校低学年以降)は「アーテックブロック」などがおすすめ
- 子どもの論理的思考力を伸ばす方法として「スケジュール管理をせず自由に遊ばせる」などがある
子どもの成長、個性に合わせたおもちゃで論理的思考力を育んであげましょう。
【参照・参考資料】
・河原 紀子 (監修), 港区保育を学ぶ会(2018)『0歳~6歳 子どもの発達と保育の本 第2版』学研プラス
・安彦忠彦(2012)『子どもの発達と脳科学-カリキュラム開発のために』勁草書房