「中学生でも独学でプログラミングって学習できるの?」
「中学生が独学でプログラミングを学習するのに、おすすめの学習サイトや参考書、プログラミング言語を知りたい」
「子どもが中学生なんだけど、プログラミング学習にプログラミングスクールって必要?独学だけじゃ難しいかしら?」
小学校だけでなく、中学校でも2021年度からプログラミング教育が必修化されましたね。中学生の間でも、プログラミング学習への関心が高まっているのではないでしょうか?
そこで今回は、中学生のプログラミング学習の中でも、「独学」をテーマにお伝えしてきましょう。
お伝えする内容はこちら。
このページでわかる「中学生の独学によるプログラミング学習」のこと
- そもそも中学生でもプログラミングを独学できるのか?
- おすすめ学習サイト
- おすすめ参考書
- おすすめプログラミング言語
- プログラミングスクールのすすめ
- プログラミング学習で大事なこと
順番に見ていきましょう。
プログラミングは中学生でも独学で学習できる!
まず「プログラミングは中学生でも独学で学習できるのか?」という疑問にお答えしましょう。
結論からいえば、可能です!
プログラミングは、ネット環境とパソコン、そしてプログラミングに関する情報があれば、誰でも学習できます。
ただし厳密にいうと、「独学でも学習はできる。ただ仕事レベル(エンジニアになる、IT業界に就職するなど)を目指すなら、独学は難しい」ですね。これは、中学生に限らず大人でも同じです。
後ほど詳細をお伝えしますが、独学でプログラミングをマスターするのは、限界があるのだと知っておくといいでしょう。
学び方は「学習サイト → 参考書 → プログラミングスクール」がおすすめ
プログラミング学習でおすすめなのが、「学習サイト → 参考書 → プログラミングスクール」の順番。
まずは「学習サイトや参考書で、無料もしくは安く学習し、基礎的な知識を入れておく」、それから「プログラミングスクールで専門家から指導を受ける」の流れです。後は「行動し習慣化できるか」が鍵です!
次章では、中学生が独学でプログラミングを学習するのにおすすめな学習サイトを紹介しましょう。
プログラミングを中学生が独学で学習するのにおすすめ学習サイト4つ!無料やアプリもあり
この章では、中学生が独学で学習するのにおすすめな学習サイトを4つ紹介します。
プログラミング初心者ならまずは「Progate」
画像出典:Progate | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート]
まずおすすめのプログラミング学習サイトは、「Progate(プロゲート)」です。プログラミング初心者の学習サイトといえば、このサイトですね。
Progateの基本情報はこちら。
- 無料版:全82レッスンのうち初級編の18レッスンが利用可能
- 有料版:月額1,078円(税込)・全82レッスンが利用可能・応用と実践を学ぶ
- レッスン数:全82レッスン(2021年7月25日時点)
- 特徴:環境構築が不要・スライド式の講義を通じて学ぶ「スライド学習」・アプリあり
Progateは環境構築が不要であるため、まったくの初心者でも取り組みやすいのが魅力ですね。「スライド学習」といい、スライド式の講義で学べます。
使い方として、無料版を使ってから有料版にするか判断するといいでしょう。アプリもあるため、通勤中や仕事の休憩時間中に利用できます。ただし現役エンジニアなどプロへの質問機能はありません。
Progateで学べるレッスンはこちら(記載しているのは一部)。
- HTML&CSS
- JavaScript
- Ruby
- Ruby on Rails5
- PHP
- Java
- Python
ちなみに次に解説するドットインストールと比べると、Progateのほうがより初心者に寄り添った学習サイトですね。自分のレベルに合わせてサイトを選ぶといいでしょう。
Progateの公式サイトはこちら。
Progate | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート]
Progateのアプリはこちら。
「Progate -楽しく学べるプログラミング学習アプリ」をApp Storeで
動画で学ぶなら「ドットインストール」
画像出典:ドットインストール - 3分動画でマスターできるプログラミング学習サービス
2つ目は「ドットインストール」です。こちらは動画で学べる学習サイトですね。
ドットインストールの基本情報はこちら。
- 無料版:基礎的な言語(HTMLやCSSなど)・JavaScriptの簡単な体験・Web制作の流れ
- 有料版(プレミアサービス):月額1,080円(税込)・全レッスン受講可能・動画を字幕付きで視聴可能・質問機能付き・ソースコードを見られる
- レッスン数:460レッスン・6,921 本の動画(2021年7月25日時点)
- 特徴:環境構築が必要・3分動画で学習・レッスン数が豊富(特にJavaScriptのレッスン多め)
Progateと違い、ドットインストールは環境構築が必要な学習サイト。基本レッスンは無料版で受けられます。
ただしレッスン数に対して無料版が少ないため、やはり有料版ありきと考えましょう。有料版だと、現役エンジニアへの質問機能が付いています。
JavaScriptのレッスン数が多めなので、JavaScriptに特化したい方におすすめですね。
ドットインストールで学べるレッスンはこちら(記載しているのは一部)。
- HTML&CSS
- JavaScript (ES5)
- JavaScript
- Ruby
- Ruby on Rails5
- PHP
- Java
- Python
- C#
- C言語
- Swfit
- Go
- Kotlin
ドットインストールの公式サイトはこちら。
ドットインストール - 3分動画でマスターできるプログラミング学習サービス
求人情報サービスが運営する「paizaラーニング」
画像出典:環境構築不要!初心者でも楽しく学習できるプログラミング入門サービス【paizaラーニング】
3つ目は「paiza(パイザ)ラーニング」です。こちらは求人情報サービス「paiza」が運営する学習サイトですね。
paizaラーニングの基本情報はこちら。
- 無料版:6本の動画を視聴可能・演習問題数15問など
- 有料版:1カ月プラン 月額1,078円(税込・初月無料)・6カ月プラン 月額4,488円(税込)・12カ月プラン 月額7,200円(税込)・全レッスン受講可能・質問機能付きなど
- レッスン数:動画本数1,336本、演習問題数1,763問(2021年7月25日時点)
- 特徴:環境構築が不要・3分動画で学習・レッスン数が豊富・就職と転職に直結したカリキュラム
paizaラーニングは、「環境構築が不要」「3分動画と質問機能付き」と、Progateとドットインストールの特徴を混ぜたような学習サイト。
注目は、受講期間に合わせて複数の有料プランを選べること。一カ月あたりだと割安になります。そして、就職と転職に直結したカリキュラム作りをしているため、特にIT業界へ就職を希望している方向けですね。
paizaラーニングで学べるレッスンはこちら(記載しているのは一部で、他にも多数あり)。
- C言語
- C#
- HTML
- Java
- JavaScript
- PHP
- Python3
- Ruby
- Ruby on Rails
paizaラーニングの公式サイトはこちら。
環境構築不要!初心者でも楽しく学習できるプログラミング入門サービス【paizaラーニング】
Pythonに特化したいなら「PyQ」
画像出典:PyQ(パイキュー) - 本気でプログラミングを学びたい人のPythonオンライン学習サービス
4つ目のおすすめ学習サイトは「PyQ(パイキュー)」です。こちらはPythonに特化した学習サイトですね。
PyQの基本情報はこちら。
- 有料版(有料版のみ):個人ライトプラン 月額3,040円(税込)・個人スタンダードプラン 月額8,130円(税込)
- 各有料版の違い:過去に質問された質問集の閲覧・サポート範囲(プロへの質問)
- レッスン数:1,000問以上
- 特徴:Pythonに特化・環境構築が不要・無料体験あり
PyQは、完全にPythonに特化すると決めた方向けです。Python学習者の中でも、初心者から中級向けですね。
「他の学習サイトと比べて高い」と思われるかもしれませんが、体験者いわく「これだけ学べてこの額は安い」と、太鼓判を押すレベル。
無料体験もできるため、Pythonに興味のある方は一度体験してみてはいかがでしょう?
PyQで学べるレッスンはこちら(記載しているのは一部で、他にも多数あり)。
- if文の条件式
- 文字の表示、変数、エラー
- 関数の基本
- 集合(set)の定義、利用シーン
- SQL
PyQの公式サイトはこちら。
PyQ(パイキュー) - 本気でプログラミングを学びたい人のPythonオンライン学習サービス
プログラミングを中学生が独学で学習するのにおすすめ参考書8冊
プログラミングを独学で学習するには、参考書もおすすめです。プログラミングの参考書は高いため、図書館で確認後、手元に置いておきたい本だけを購入するといいでしょう。
デメリットとして、参考書は一度発行されると改訂されるまで古い情報のままになってしまいます。できるだけ、発行日が新しいもの、改訂がされているものを選びましょう。
この章では、「プログラミングの全体的な知識を解説した本」と「プログラミング言語別の本」と、分けて解説しましょう。
プログラミングの初歩の初歩なら『改訂3版 これからはじめるプログラミング 基礎の基礎』
まずおすすめするのは、「改訂3版 これからはじめるプログラミング 基礎の基礎」です。
「プログラミングとはそもそも何?」という、プログラミングの初歩の初歩を学ぶのにピッタリな本ですね。Amazonでも高評価で、レビューには「プログラミングのメタ認知の初歩」といった声があります。
また「学校でのプログラミング授業の補助教材におすすめ」とあり、中学生も安心して理解できます。これからプログラミングをはじめたい方に、ぜひおすすめの一冊です。
HTMLとCSSの基礎&Webサイト制作初心者向け『1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座』
つづいては、「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座」です。
大人気ブロガーが執筆、さらにAmazonカテゴリーの「ホームページ入門書」でベストセラー(2021年7月25日現在)獲得と、話題性のある本ですね。HTMLとCSSの基本をはじめ、Webデザインについて解説されており、実際のWebサイト作りまでできます。
HTMLはマークアップ言語といい、プログラミング言語ではありません。しかしWebサイト制作をはじめ、プログラミングを学ぶ人にとっては知っておきたい基礎知識です。初心者は買っておいて損のない一冊ですね。
プログラミング言語別おすすめ参考書6冊
プログラミング言語別におすすめ参考書を6冊まとめました。どの参考書にするか悩んでいる方は、ぜひ参考になさってください。
- Python:「退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング」
- Java:「スッキリわかるJava入門 第3版 (スッキリシリーズ)」
- JavaScript:「確かな力が身につくJavaScript『超』入門」
- PHP:「初心者からちゃんとしたプロになる PHP基礎入門」
- C#:「1週間でC#の基礎が学べる本 (1週間シリーズ)」
- Ruby:「3ステップでしっかり学ぶ Ruby入門」
これらの参考書は、基礎をはじめ実践練習も付いているなど、プログラミング初心者向けです。ネット上での評価も高いですので、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
初心者向けかつ中学生におすすめプログラミング言語はある?
この章では「初心者かつ中学生にもおすすめできるプログラミング言語はあるのか?」について、お伝えしましょう。
もし「用途関係なく、プログラミング初心者向けのプログラミング言語は?」なら、「JavaScript」「PHP」「Python」「Ruby」あたりが学習しやすいでしょう。
ただし、プログラミング言語を学習する前に考えていただきたいのが、「自分は何を作りたいのか?」です。
何を作りたいのか決めてからプログラミング言語を選ぼう
プログラミング言語は、Webデザインをしたいのか、アプリを作りたいのか、はたまたゲームを作りたいのかで、適した言語が異なります。
そのため「初心者向け」「即戦力になると聞いたから」といった理由だけでプログラミング言語を選んでしまうと、分野によっては全く使えないことがあります。
ぜひ一度、「何を作るためにプログラミングをしたいのか?」と、自分に問いかけてみてください。
用途別プログラミング言語の特徴
それぞれのプログラミング言語でどんなことができるのか、どんな特徴があるのか、用途ごとにまとめました。
- WebページやWebアプリ開発をしたい(Webデザイナーやプログラマーになりたい) → JavaScript・PHP・Ruby
- Webサービスや人工知能(AI)(データ解析・IoT家電など)開発をしたい → Python
- Unity(ゲームエンジン)でゲーム開発やWebアプリ開発をしたい → C#
- 業務システムやWebサービスを開発など幅広く仕事がしたい → Java
- iPhoneアプリを開発したい → Swift
ぜひ自分にふさわしいプログラミング言語を見つけて、学習に打ち込みましょう。
「独学が難しい」「成長に限界」を感じたら、プログラミングスクールに通おう
もし「独学が難しい」「成長に限界」を感じたら、プログラミングスクールに通いましょう。
前述でもお伝えしたように、独学でプロを目指すとなると、以下の理由からかなり難しいためです。
- 専門用語を調べるだけで時間がかかる
- IT業界の就職にはポートフォリオが必要
- IT業界の知識が必要
- 学習へのモチベーション維持が大変
経験者いわく、「中学生のとき、独学でプログラミングを勉強していたが、プログラミング教室に通っていた友人に抜かれてしまった」とのこと。それほど、プログラミングの独学は難しいのです。
おすすめのプログラミングスクールは、「TechAcademy [テックアカデミー]
ただし料金は10万円単位と高くなるため、中学生の方は親と相談、もしくは将来通うことを計画しておくといいでしょう。中学生の子を持つ方も、お子さんがプログラミングスクールに通うことを念頭に置いてあげてください。
TechAcademy [テックアカデミー]
「プログラミングスクールにいきなり通うのはハードルが高い…」という方は、ぜひ無料体験を利用してみるといいですね。
プログラミング学習で大事なこと
ここまで、中学生がプログラミングを独学するために必要なことをお伝えしてきました。
最後に、プログラミング学習で大事なことをまとめましたので、参考になさってください。
- 学習効率は、1位 プログラミングスクール、2位 参考書、3位Webサイト(学習サイト)
- 初心者は基本知識としてHTMLとCSSを知っておこう
- 習って仕組みを理解するより、まず実際にコードを書いてプログラムを作ってみよう
- 人の作ったコードを真似て理解し、センスを磨こう
- ミスをしたら、何がいけなかったのか自分で調べること
- 分からない部分はメモを取っておき、あとから見直して理解しよう
- プログラミングを極めるなら、高校の数学や物理の知識も必要になってくる
- どのプログラミング言語がいいか分からないなら、いくつか転々としてから一つの言語に打ち込むのもあり
プログラミングは、はじめから全て理解しようとすると、前に進まなくなってしまいます。これはプログラミングに限らず、どの学習や仕事でも同じことです。
自分なりの学習方法を研究しながら、プログラミングを身に付けましょう。
【まとめ】中学生も学習サイトや参考書でプログラミングを独学できる!いずれはスクールも視野に入れてみよう
最後に、お伝えしてきた内容をまとめましょう。
- プログラミングは中学生でも学習できる
- 学び方の順番は「学習サイト → 参考書 → プログラミングスクール」がおすすめ
- 学習サイトは「Progate」などがおすすめ
- 参考書は『改訂3版 これからはじめるプログラミング 基礎の基礎』などがおすすめ
- 「用途関係なく、プログラミング初心者向けのプログラミング言語は?」なら、「JavaScript」「PHP」「Python」「Ruby」あたりが学習しやすい
- プログラミングの学習前に「自分が何を作りたいのか?」を考えよう
- 「独学が難しい」「成長に限界」を感じたら、プログラミングスクールに通おう
- プログラミング学習は、実際にコードをいてプログラムを作ってみることが大事!人の作ったコードを真似て理解し、センスを磨こう
学習サイトや参考書を使えば、中学生も独学でプログラミング学習が可能です。ただし独学には限界があります。いずれはプログラミングスクールに通うことも視野に入れて、学習しましょう!