「小学生でのプログラミング教育がはじまったけど、子どもでも理解できるプログラミング教育の書籍ってないかな?あったら教えてほしい」
「子どもと一緒に学べる、プログラミングの本を知りたい」
「子ども向けプログラミング教材があれば教えてほしい」
など、子ども向けプログラミング教育の書籍が気になっていませんか?
未就学児から小学生の子どもを持つ親としては、本でプログラミングについて学ばせてあげたいと思うもの。
そこで、今回は「絵本・図鑑編」「実践編」「中高生向け」と3つに分け、おすすめの書籍をまとめました。
さらに、おすすめのプログラミング教材とあわせて、以下の内容をお伝えしていきましょう。
このページでわかる子ども向けプログラミング教育書籍のこと
- 子ども向けプログラミング教育書籍「絵本・図鑑編」3つ
- 子ども向けプログラミング教育書籍「実践編」3つ
- 子ども向けプログラミング教育書籍「中高生向け」2つ
- 子ども向けプログラミング教材(プログラミングドリル・アプリ・ロボット)
順番に見ていきましょう。
子ども向けプログラミング教育書籍「絵本・図鑑編」3つ
子ども向けプログラミング教育書籍として、まず「絵本・図鑑編」を3つ紹介しましょう。
世界的ベストセラー絵本「ルビィのぼうけんシリーズ」
はじめに紹介するのは、世界20カ国で出版されている世界的ベストセラー絵本「ルビィのぼうけんシリーズ」。フィンランド発の絵本で、著者はフィンランド出身のプログラマー。
子ども向けプログラミング教育本といえば、まずはこのルビィのぼうけんですね。Amazonでも高評価を得ています。
絵本の内容は、好奇心旺盛な女の子ルビィが、宝石集めをしながらプログラミングに触れていくというもの。前半は物語、後半は練習問題の構成です。
ルビィのぼうけんはシリーズも豊富。2020年現在までのシリーズをまとめました。対象年齢と一緒に記載しているので、参考になさってください。
- 第一弾「ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング」:4歳から
- 第二弾「1個のルビィのぼうけん コンピューターの国のルビィ」:5歳から
- 第三弾「ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊:5歳から
- 第四弾「ルビィのぼうけん AIロボット、学校へいく」:5歳から
- 関連教材「ルビィのぼうけん ワークショップ・スターターキット」:6歳から
シリーズごとにテーマが異なるので、そのたびに新しいことを考えさせられるはず。
「ルビィのぼうけんシリーズ」をおすすめする子どもと保護者をまとめました。
- 小学校に上がる前の未就学児
- 親子で謎解きをしたい
- 文字を読む練習をさせたい
- 女の子(男の子ももちろんOK)
- ワクワクする物語が好き
- プログラミングの概念を教えたい
Amazonのレビューを見ると、親子そろって謎解きに挑んでいる方が多いですね。「文字が多い」「難しいことも出てくる」といった感想もあります。
親が読み方を教えてあげるなどして、本読みの練習にもいかがでしょう?
すごろくで学べる「アベベのぼうけん」
2つ目に紹介するのは、すごろくで学べる「アベベのぼうけん」です。
独特なイラストが目をひくアベベのぼうけん。アベベのぼうけんは、小学一年生向け雑誌の「小学一年生」で連載されていたお話をまとめて加筆したものです。ルビィのぼうけんと同じように、物語を通じてプログラミングの概念が学べます。
絵本の内容は、主人公のアベベが立派な王になるために旅に出るというもの。旅の中で、基本的なプログラミングの概念「反復」「分岐」「無限ループ」などが登場します。
読者は、絵本を読み進めながらすごろくのマスの上で、アベベを動かしていきます。
アベベのぼうけんもAmazonでの評価が上々ですし、大人も一緒に楽しんでいる口コミが多いですね。ぜひ、アベベのぼうけんで親子そろってプログラミングに触れてみてはいかがでしょう?
「アベベのぼうけん」をおすすめする子どもと、保護者をまとめました。
- 小学1年生以上(未就学児の準備にもおすすめ)
- 物語を通じてプログラミングの概念を学ばせたい
- ひらがな読みと一桁の足し算ができる
- 「ピタゴラスイッチ」が好き
- すごろくや人生ゲームのようなゲームが好き
ちなみにアベベのぼうけんの著者には、教育番組「ピタゴラスイッチ」の監修に携わっている、佐藤雅彦さんなどが参加しています。
下巻だとさらにパワーアップした内容になっているので、上下巻とも購入してみてはいかがでしょう?
仕掛けが楽しい「さわって学べるプログラミング図鑑」
3つ目に紹介する本は、仕掛けが楽しい「さわって学べるプログラミング図鑑」です。こちらは図鑑ですね。
これまで紹介してきたような絵本ではありませんが、飛び出す絵本のように仕掛けが施されており、読みながら楽しめます。引っ張ったり、めくったりなど、仕掛けを通じてプログラミングのシミュレーションが可能。
本書では「バグ」「変数」「条件分岐」などのプログラミングの基本的な概念や、アルゴリズムやフローチャートなどのキーワードも登場します。
図鑑というと、動物や道具の図鑑を思い浮かべるものですが、プログラミングを図鑑にするなんて面白い発想ですね。ぜひ、雑誌や飛び出す絵本を見る感覚で触れてほしい本です。
「さわって学べるプログラミング図鑑」をおすすめする子どもと、保護者をまとめました。
- 小学生(未就学児にもおすすめ)
- 文字だけではなく仕掛けで楽しめる本がいい
- 文字よりも絵から理解させたい
表紙もおしゃれでかわいらしく、かわいいイラスト付きなので、子ども部屋に飾っておくのもおすすめですね。
子ども向けプログラミング教育書籍「実践編」3つ
つづいて子ども向けプログラミング教育書籍として、プログラミングに触れて動かす「実践編」を3つ紹介しましょう。
Viscuit(ビスケット)の入門書ならこれ!「できるキッズ 子どもと学ぶ ビスケットプログラミング入門 できるキッズシリーズ」
1つ目は「できるキッズ 子どもと学ぶ ビスケットプログラミング入門 できるキッズシリーズ」です。本書は、幼児向けビジュアルプログラミング言語「Viscuit(ビスケット)」の入門書ですね。
Viscuitとは、自分で描いた絵をプログラミングで動かせる、ビジュアルプログラミング言語のこと。文字をほぼ使わないので、文字を読めない未就学児の子どもでも、プログラミングに触れられるツール。
本書の著者はViscuit開発者の原田 康徳さん。本書では、Viscuitの基本的な使い方から本格的なゲームの作り方まで順番に解説しています。
Viscuitの仕様の参考になりますし、読み進めながら自分の作品を作ることができます。文字がまだよく分からない子でも、イラスト付きなので安心。親子で読み進めていくといいですね。
「できるキッズ 子どもと学ぶ ビスケットプログラミング入門 できるキッズシリーズ」をおすすめする子どもと、保護者をまとめました。
- 4歳から小学年
- ビスケット初心者
- 参考書を見ながらツールに触れたい
Amazonを見ると「何冊か確認して子どもが理解しやすい感じのものを選んだ」という声も。Viscuitの本ならまずはこれ!という一冊ですね。
シリーズ累計は7,500万部!「できるキッズ 子どもと学ぶ Scratch3 プログラミング入門 できるキッズシリーズ」
「できるキッズ」シリーズのScratch(スクラッチ)版「できるキッズ 子どもと学ぶ Scratch3 プログラミング入門 できるキッズシリーズ」です。
Scratchとは、世界的に有名なビジュアルプログラミング言語のこと。カラフルなブロックとイラストで、視覚的にプログラミングの概念を学べます。本書はそんなScratchの入門書ですね。
こちらの「できるキッズ」シリーズ、なんとシリーズ累計7,500万部となっており、Scratchの解説書としても、売上No.1の地位を誇る本でもあります。
本書では、初心者向けに順番に解説しているので、順番通りに進めるだけでプログラミングができます。さらにレッスンごとにサンプルもダウンロードでき、「micro:bit」や「Chromebook」といったプログラミング教材にも対応。
パソコンの使い方、ローマ入力表も収録されており、イラスト付きで分かりやすいのが魅力。Amazonのレビューを見ると「Scratch系の本の中で一番いいんじゃないか」「本書を使いながらインベーダーゲームを作った」といった声があります。
内容もボリュームがあるので、Scratchの実践本といえばこれ!という一冊ですね。
「できるキッズ 子どもと学ぶ Scratch3 プログラミング入門 できるキッズシリーズ」をおすすめする子どもと、保護者をまとめました。
- 小学3年生以上
- Scratch初心者
- Scratchを使ってたくさん作品を作りたい
ただし注意点として、本書には誤記があります。事前に確認しておきましょう。
誤記はこちら。
できるキッズ 子どもと学ぶ Scratch3 プログラミング入門 - インプレスブックス
アクションゲームやレーシングゲームの解説本「10才からはじめるゲームプログラミング図鑑: スクラッチでたのしくまなぶ」
3つ目の実践本は「10才からはじめるゲームプログラミング図鑑: スクラッチでたのしくまなぶ」です。本書もScratchの本ですね。
本書では、Scratchでどうやってアクションゲームやレーシングゲームを作るのか解説しています。ゲーム作りに寄った本ですね。本書を使えば、全部で8種類のゲームを作成可能。
ゲーム寄りだからといって専門書というわけではありません。初心者向けに分かりやすく解説しているため、ゲームづくりのための入門書といった感じですね。
「10才からはじめるゲームプログラミング図鑑: スクラッチでたのしくまなぶ」をおすすめする子どもと、保護者をまとめました。
- 10歳から
- Scratch初心者
- Scratchでいろいろ作りたい
- ゲームが好きな子ども
- オリジナルのゲームを作りたい
Amazonのレビューを見ると、なんと「子どもがオリジナルのゲームも作ってしまった」といった声も。
本書は3,000円台と他の本と比べてやや高めですが、「買う価値がある」と、太鼓判を押している方もいるほど。ぜひゲームが好きな子どもにおすすめの本です。
子ども向けプログラミング教育書籍「中高生向け」2つ
3つ目の子ども向けプログラミング教育書籍は、さらに踏み込んで中高生向けのやや難しめの書籍を紹介しましょう。
プログラミングやソフトウエア入門書「プログラムの絵本 プログラミングの基本がわかる9つの扉」
1つ目は、プログラミングやソフトウエア入門書の「プログラムの絵本 プログラミングの基本がわかる9つの扉」です。「絵本」と書いていますが、イラスト多めの専門書といったところ。
本書では、コンピューターの仕組みとプログラムの関係、プログラミング言語の概念、n進法、変数、配列、Webサービスの仕組み…など、基本的なことを解説しています。
「プログラムの絵本 プログラミングの基本がわかる9つの扉」をおすすめする子どもと、保護者をまとめました。
- ある程度プログラミングの知識のある中高生(大人の初心者にもおすすめ)
- プログラミング、コンピューターの知見を深めたい
- 予備知識のある方なら、雑誌を読む感覚で
入門書ではありますが、Amazonのレビューを見ると「事務仕事でパソコンを使う程度だと難しい」との声。「ある程度、予備知識がある人の確認」として使うことをおすすめしています。
アルゴリズムも図解で頭に入る「アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム」
2つ目は、アルゴリズムも図解で頭に入る「アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム」です。26の基本的なアルゴリズムと、7つのデータ構造を分かりやすく図解した本ですね。
そもそもアルゴリズムとは、プログラミングを組むうえで基本的な手法のこと。しかし、なじみのない人からすると「名前は聞いたことあるけど、よく分からない」という方が多いはず。
そういった方でもかんたんに学習できるように、本書と同じ名前のアプリがあるのですが、本書はアプリの内容を本にしたもの。ちなみにアプリの「アルゴリズム図鑑」は、100万ダウンロード達成したほどの大人気アプリ。
本書は、イメージしづらいアルゴリズムでも、イラストにしたことで頭に入ってきやすいのが特徴。データ構造の「リスト」「配列」「スタック」などが、カラフルな図とともに解説されています。
Amazonでは「きっかけをつかむのにいい」「熟練者でも振り返りに使える」などの声があります。
「アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム」をおすすめする子どもと、保護者をまとめました。
- ある程度プログラミングの知識のある中高生
- プログラマー初心者
- アルゴリズムを分かりやすく頭に入れたい
ちなみに本書の場合、アプリ版があるため、先にそちらを試してみてはいかがでしょうか?
書籍だけでなく子ども向けプログラミング教材もいかが?ドリルにアプリ、ロボット紹介
ここまで子ども向けプログラミング教育の書籍を紹介してきました。
この章では「書籍とあわせてこんなプログラミング教材もいかが?」という、おすすめプログラミング教材も紹介しましょう。
紙の上で学びたいならプログラミングドリル
本と同じように、紙の上で学びたいならプログラミングドリルはいかがでしょう?
小学生向けおすすめプログラミングドリルをまとめました。
- プログラミングドリルの王道「ドリルの王様 楽しいプログラミングシリーズ」
- すみっコぐらし好きならぜひ!「すみっコぐらし学習ドリル 小学1・2年はじめてのプログラミング」
- 「こどもプログラミング本大賞2020」にも選ばれた「作って学ぶScratchドリル」
「プログラミング=タブレットなどの電子機器を使わないといけない」というイメージが強いもの。
プログラミングドリルだと、書き込んだりノートに書いたりできるため「子どもにあまりタブレットなどを使わせたくない」という保護者におすすめです。
タブレットで簡単に学べるアプリ
タブレットでのプログラミング学習を考えている方は、アプリはいかがでしょう?
アプリで学べる代表的なビジュアルプログラミング言語といえば、こちらの2つ。
- ビジュアルプログラミング言語といえばこれ!「Scratch(スクラッチ)」
- 幼児でもプログラミングの概念が身に付く「Viscuit(ビスケット)」
ScratchもViscuitも、今回紹介した書籍の中に入門書(できるキッズシリーズ)があります。この2つのアプリは、小学校で触れている子どもも多いはず。
未就学児や小学生向けに、ぜひ家庭の学習にも使ってみてはいかがでしょう?
Scratchの紹介記事はこちら。
作って動かせるプログラミングロボット
プログラミングを組めるようになったら、作って動かせるプログラミングロボットもおすすめです。
例えば、こういったプログラミングロボットがあります。
- 老舗の教材メーカー発「アーテックロボ」
- SONY製の「KOOV」
- さまざまなプログラミング教室で使われている「レゴ(R)マインドストーム」など
3次元のロボット制作に挑戦すると、また違った学びがあるはず。ぜひ、ロボット制作にも興味のある子におすすめです。
こちらの記事では、アーテックロボに限定した内容ではありませんが、アーテックブロックについて紹介しています。
KOOVの記事はこちら。
こちらはWeDo 2.0の紹介記事ですが、レゴ(R)マインドストームとの比較や他のロボットプログラミング教材についても触れています。
【まとめ】子どもに合わせた書籍を選んであげよう
子ども向けプログラミング教育書籍をお伝えしてきました。最後に、お伝えしてきた書籍と内容をまとめましょう。
- 書籍その1.「ルビィのぼうけんシリーズ」
- 書籍その2.「アベベのぼうけん」
- 書籍その3.「さわって学べるプログラミング図鑑」
- 書籍その4.「できるキッズ 子どもと学ぶ ビスケットプログラミング入門 できるキッズシリーズ」
- 書籍その5.「できるキッズ 子どもと学ぶ Scratch3 プログラミング入門 できるキッズシリーズ」
- 書籍その6.「10才からはじめるゲームプログラミング図鑑: スクラッチでたのしくまなぶ」
- 書籍その7.「プログラムの絵本 プログラミングの基本がわかる9つの扉」
- 書籍その8.「アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム」
- 書籍だけでなくドリルやアプリ、ロボットもおすすめ
子ども向けのプログラミング教育に関する書籍は多数出ています。
ぜひ、子どもに合わせた書籍を選んであげましょう。